The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-361- 【Happiness Is A Warm Gun】
【 Happiness Is A Warm Gun 】 -14-
オーバー・ダビングされたチューバは聞き取れるのか
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【年表】
1968年9月23日
第1回録音
1968年9月24日
第2回録音
1968年9月25日
第3回録音
完成
:
第2回録音の翌日にオーバー・ダブを行った。
この第3回録音で完成させる。
3日連続で録音をして曲を完成させた。
集中して一気に完成させている。
ジョージ、ポールはWhite Albumの録音では一時中断して棚上げした
曲があった。対してジョンは一気呵成に録音を完成させる。
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【資料】
第53テイクと第65テイクをつなぎ合わせたベスト・テイク
(これも第65テイクと呼ばれる)にオーバー・ダブ
ジョンのリード・ボーカル、ジョンとポールとジョージによる
bang bang,shoot shootのバック・ボーカル、オルガン、ピアノ
チューバ(リミックスで削除)、スネア・ドラムのビート
タンバリン、ベース・ギターを加え、朝の5時までに録音を
完了する
(The Complete Beatles Recording Sessions P.196)
:
第53テイクと第65テイクをつなぎ合わせて
ベーシック・リズム・トラックを完成させた。
演奏はメンバー4人でのドラム、ギター2本、ベースだった。
第3回録音でこのベーシック・リズム・トラックにオーバー・ダブした。
オーバー・ダブしたのはジョンのリード・ボーカル
ジョン、ポール、ジョージのバック・ボーカル
オルガン、ピアノ、チューパ
スネア、タンバリン、ベースだった。
チューバはミックスで削除された。
だから録音はされたが聞けない。
この多くのオーバー・ダビングを朝の5時までかかって
1日で完了させた。
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【資料】
セクションA:リシケシュで習ったフィンガー・ピッキング奏法
セクションB:デレク・テイラーのフレーズが元になっている
セクションC:ブルージーな「I need a fix」の部分
セクションD:「Mother Superior」
セクションE:I'm So Tiredのイーシャー・デモからの喋りと
アメリカの銃雑誌の見出しから着想したDoo Wopコーラス
オーバー・ダブはセクションA、Bへのオルガン、
セクションCへのファズ・エレクトリック・ギター、
セクションDへのハイハットとタンバリン
セクションEへのピアノ
これらは全て正規盤で聞ける。
ただしオルガンとピアノは埋もれていて聞き取れない。
他にはジョンのリード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ベース
がオーバー・ダブされた。
チューバがオーバー・ダブされた記録があるが音としては聞き取れない。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.214)
:
ここでのセクションとはこの資料独自に曲の分割をした部位のこと。
部位別にオーバー・ダブを詳しく説明している。
最初のギター弾き語りからthe National Trustまでの部分に
オルガンがオーバー・ダブされた。ただし聞き取れない。
「I need a fix」の部分にファズ・エレクトリック・ギター
「Mother Superior」の部分にハイハットとタンバリン
最後のHappiness is a warm gunの部分にピアノ
ただしこのピアノも聞き取れない。
チューバはオーバー・ダブした記録があるとしている。
音としては聞き取れないのでその後にミックス段階で削除されたのだろう。
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【資料】
イントロからはじまるアルペジオはジョンのカジノによるプレイ
間奏部のバッキングではワルツのテンポで弾いている。
ジョージのギターは2回ダビングされている。
できるだけ長く伸ばしたトーンでコードを弾いているテイクと間奏部である、
2本ともファズにつないだレスポールである。
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.34)
:
最初のアルペジオのギターはジョン
コードを弾いているのと間奏部のファズ・ギターはジョージ
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【資料】
ジョンはイントロから聴けるギターをオーバー・ダブしている。
途中から左に振られてベースと重なっている。
(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下) P.77)
:
この資料ではジョンのギターがオーバー・ダブされているとしている。
そのギターは左に振られてベースと重なるとしている。