The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-392- 【Long Long Long】
【 Long Long Long 】 -2-
第1回録音~第3回録音での完成まで
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【資料】
1968年10月7日
第1回録音
ジョンはこのセッションにも不参加でオーバー・ダブにも関わらなかった。
ベーシック・リズム・トラック―ジョージのアコースティック・ギターと
ボーカル、ポールのオルガン、リンゴのドラムス―は67テイク録音され
その中からオーバー・ダブ用のベストヴァージョンが選ばれた。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.198)
:
ジョンはこの曲に一切参加していない。
オーバー・ダブにも参加していない。
ベーシック・リズム・トラックはジョージのギターとボーカル
ポールのオルガン、リンゴのドラムスだ。
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【資料】
ジョンは参加していない。
ジョンは1968年10月3日から10月7日まで全てのセッションに参加していない
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.217)
:
ジョンは10月3日から10月7日までの5日間セッションに参加していない。
この時のジョンの行動は不明である。
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【年表】
1968年10月2日
Honey Pie
第2回録音
ジョンのリード・ギターをオーバー・ダブ
1968年10月8日
I'm So Tired
第1回録音
:
ジョンはHoney Pieのセッションでリード・ギターを演奏した。
それが10月2日だ。
その後、セッションに参加していない。
次にセッションに現れたのは8日のI'm So Tiredの時だ。
この間に録音されたのはSavoy Truffle、Martha My Dear、Long Long Long
の3曲だ。ジョンはこの3曲に関与していない。
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【資料】
ジョージのアコースティック・ギターとボーカル
ポールのレスリーオルガン
リンゴの控えたところと激しいところとが両極端なドラム
62テイクを録った後で最初のテープに上書きした。
第67テイクをベスト・テイクとした。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.217)
:
ベーシック・トラックはジョージとポールとリンゴだ。
ジョージのギターとポールの印象的なオルガン
リンゴはジョージのボーカルのところでは控えめに叩いている。
一方、ボーカルがないところは極端に強調して叩いている。
62テイクまでは新品のテープに録音した。
63テイクからは最初のテイクを録音したテープに上書きしている。
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【資料】
この日に録音された音がもう一つある。
曲の終わりのほうにワイン・ボトルがレスリーのスピーカー・キャビネットの
上でカタカタ鳴る音が入ってるんだ。それがすごくいい感じだったので、
マイクをセッティングして同じことを繰り返したんだ。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.198)
:
レスリーのスピーカー・キャビネットの上にワイン・ボトルが置かれていた。
ポールがオルガンを弾くと共振してカタカタ鳴った。
その音をおもしろがってメンバーは音に加えた。
曲の終わりで鳴っている音がそうだ。
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【資料】
ワイン・ボトルがレスリーのスピーカーの上でカタカタ鳴る音と
スネア・ロール、ヨーコのような叫び声、アコースティック・ギターを
つまびく音をオーバー・ダブ
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.217)
:
ワイン・ボトルのカタカタ鳴る音を曲の終わりの効果音にした。
その音を修飾するためにリンゴの高速のスネアをかぶせた。
ヨーコのような叫び声はジョージのボーカルだ。
ワイン・ボトルの音に続いて歌っている。
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【資料】
エンディングは秀逸だが、それに重なるジョージの叫び声は
なさけなく、あきらかに不要
(これがビートルズだ P.209)
:
ワイン・ボトルのカタカタ鳴る音は評価されているが
ジョージのオノ・ヨーコのような叫び声には批判がある。
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【資料】
演奏
1968年10月8日
第2回録音
ジョージのセカンド・アコースティック・ギターと
マニュアル・ダブル・トラッキングのセカンド・リード・ボーカル、
それにポールのベースを録音した。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.199)
:
翌日に第2回録音をした。
ジョージのギターとボーカル、ポールのベースをオーバー・ダブ
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【資料】
演奏
1968年10月9日
第3回録音
完成
ポールのバック・ボーカルとクリス・トーマスのピアノを
オーバー・ダブ。
これでこの曲の録音は完了
(The Complete Beatles Recording Sessions P.200)
:
その翌日に第3回録音をして完成する。
ポールのバック・コーラスとクリス・トーマスのピアノをオーバー・ダブ。
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【インタビュー】
Long Long Longのピアノは僕だ
(レコード・コレクターズ 1996年 11月 P.64)
:
クリス自身も覚えている。
この曲のピアノはクリスだ。