The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-413- 【Julia】
【 Julia 】 -7-
【まとめ】
「White Album」セッションでの録音34曲目
○
Julia について
ジョンがインドで書いた。
ジョンがインド滞在中にしていたオノ・ヨーコとの文通
これがこの曲の歌詞に大きな影響を与えている。
ジョンとポールはヘッドフォンごしに会話している。
ポールがジョンを勇気付けている。
最初の2行は他人の詩からの引用だ。
詩人、ハリール・ジブラーンの詩集「The Prophet」から引用している
曲のタイトルである「ジュリア」はジョンの母親の名前
ジョンが17歳の時に亡くなった。
その言葉がSeashell eyes、Windy smileだった。
だからこの言葉はジョンの言葉ではなくドノヴァンの言葉だ。
ジョンがオノ・ヨーコの手紙から歌詞の言葉を連想したのは
「Ocean child、Calls me」「Silent cloud」だ。
その歌詞の前半はハリール・ジブラーンの引用
その上にオノ・ヨーコ、ドノヴァンの言葉を加えている。
○
ビートルズの状態について
文通で2人は心が触れ合い愛情を感じるようになった。
だからジョンがインドから帰国した後に2人は結ばれた
ジョンはとてもリラックスしている。
この曲を歌うにあたって悲壮感はない。
ジョンの唯一のソロ・レコーディングだ。ポールはソロ・レコーディングが
増えたがジョンは最後に録音したこの曲のみだ。
ジョンは笑いながらポールに言葉を返している。
2人の仲のよい協力関係が感じられる。
Blackbirdの録音時にポールのそばにジョンがいたように
この曲の録音時にはそばにポールがいた。
2人は母を亡くした寂しさをお互いで紛らわせた。
母を亡くすという共通した状況が2人を接近させる。
ポールはジョンと仲がいい人に嫉妬しひどくあたる性格だ。
ジョンとスチュアートは親友であり一緒に暮らしていた。
ジョンと最も親しい人はポールではなくスチュアートだった。
このようにジョンと気持ちが通じ合っていて仲がよく
親友でありバンドのメンバーでもあったスチュアート
ポールはジョンをはさんでスチュアートに嫉妬し
ひどくあたった。
オノ・ヨーコの出現で親友の立場はすぐに揺らいだ。
明らかにジョンはオノ・ヨーコと一緒に時間を過ごし彼女を大事にしていた。
音楽のパートナーとしての立場も侵食されつつあった。
ジョンとオノ・ヨーコは2人だけでRevolution 9を作った。
危機感を持ったポールがオノ・ヨーコにすることは
ポールがかつてスチュアートに対してしたことと同じはずだ。
ポールはジョンをはさんでオノ・ヨーコに嫉妬し
オノ・ヨーコにひどくあたるはずだ。