The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-412- 【Julia】
【 Julia 】 -6-
オノ・ヨーコとスチュアート・サトクリフの共通性について
○
【資料】
ジョンは、リヴァプール美術コレッジに入学した。
そこでジョンは最初の妻となるシンシアや、
親友であり「フィフス・ビートル」となるスチュアート・サトクリフと
出会った。
(ビートルズ百科全書 P.418)
:
ジョンはアートスクールで妻になるシンシアと
後にビートルズに加入するスチュアート・サトクリフに出会った。
ジョンとスチュアートは同い年で同じ学校の生徒だった。
2人は親友だった。
○
【年表】
1959年12月
スチュアート・サトクリフがバンドに加入
:
1959年12月スチュアート・サトクリフがバンドに加入する。
スチュアートが加入したことでバンドはビートルズと名乗る。
○
【資料】
ジョン
僕らは時々彼にひどいことしたけどね。
特にポールだ、いつも彼にいちゃもんつけてた。
いつも僕はあとでとりなしてたんだよ。
(書籍 The Beatles Anthology P.69)
:
ジョンをはじめビートルズのメンバーはスチュアートに
ちょっかいをかけひどいことをしていた。
それは仲間内でのからかい、いじめのようなものだったのだろう。
特にポールがひどかった。
ポールはいつもスチュアートにいちゃもんをつけていた。
それはジョンが後でとりなすくらいひどかった。
○
【資料】
ポール
僕の場合には、ちょっと罪の意識も混ざっていた。
僕は常に彼の親友だったとは言えないから。
たびたびぶつかったからね。
ジョンを間にはさんで嫉妬もあったんだ。
僕らはみんなジョンと仲良くなりたくて競い合ってたのさ。
スチュアートはアート・スクールの仲間だから、ジョンと一緒に
いることが多かった。
それを僕ら嫉妬してたんだ。
(書籍 The Beatles Anthology P.69)
:
これはスチュアートが亡くなったことについてのポールの言葉。
罪の意識を感じるくらいにポールはスチュアートにあたっていた。
そこにはジョンをはさんでの嫉妬があった。
ジョンはスチュアートと同じ学校の仲間であり親友であった。
ジョンとスチュアートは一緒にいることが多く仲がよかった。
それにポールは嫉妬した。
嫉妬したからポールはスチュアートにひどくあたった。
ポールはジョンと仲がいい人に嫉妬しひどくあたる性格だ。
○
【資料】
ポール
ふたりは大学も同じで、一緒に暮らしてた
(書籍 The Beatles Anthology P.69)
:
ジョンとスチュアートは親友であり一緒に暮らしていた。
ジョンと最も親しい人はポールではなくスチュアートだった。
○
【資料】
アストリット
時間をかけてリヴァプールのジョンに手紙を書いてました。
自分の気持ちとか経験したことを全部書き、挿絵や詩を
何枚も添えたりしたんです。
そうした手紙は20枚くらいになりました。
ジョンから来る手紙もやはり長く、内容のあるものでした。
(ビートルズ百科全書 P.697)
:
アストリットはドイツ人でありスチュアートの恋人。
スチュアートはアストリットと婚約してドイツで暮らし始めた。
ジョンとスチュアートは文通をした。
スチュアートはジョンに長い手紙を書いた。
ジョンも同じように内容のある長い手紙を書いた。
ジョンとスチュアートは気持ちが通じ合っていた。
このようにジョンと気持ちが通じ合っていて仲がよく
親友でありバンドのメンバーでもあったスチュアート
ポールはジョンをはさんでスチュアートに嫉妬し
ひどくあたった。
○
【年表】
1962年4月
スチュアート・サトクリフ死亡
:
スチュアートは脳出血が原因でドイツで死亡する。
ジョンは親友を失った。
ビートルズはその年の末にレコード・デビューする。
ポールはジョンを彼から取り戻した。
そして1968年5月、ポールの前にスチュアート・サトクリフと
そっくりな人物が現れる。オノ・ヨーコだ。
オノ・ヨーコはジョンと気持ちが通じ合っていて仲がよく
親友であり一緒に住んでいた。
バンドのメンバーのようにスタジオに出入りしジョンと一緒に曲を作っていた
ジョンはオノ・ヨーコをバンドに加えようとさえした。
ポールは危機感を持っただろう。
スチュアートがいなくなってから6年目に同じような人物が出現した。
この6年間はジョンの親友であり音楽のパートナーはポールだった。
それは6年間変わらなかった。
オノ・ヨーコの出現で親友の立場はすぐに揺らいだ。
明らかにジョンはオノ・ヨーコと一緒に時間を過ごし彼女を大事にしていた。
音楽のパートナーとしての立場も侵食されつつあった。
ジョンとオノ・ヨーコは2人だけでRevolution 9を作った。
2人だけでアルバムも製作しリリースしようとしている。
ジョンがオノ・ヨーコとの音楽作りに夢中になっているのは明らかだ。
危機感を持ったポールがオノ・ヨーコにすることは
ポールがかつてスチュアートに対してしたことと同じはずだ。