Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-393- 【I'm So Tired】

John Lennon



【 I'm So Tired 】 -2-

 


演奏について

 


【資料】

1968年10月8日
第1回録音
完成

14テイクが録音された。

演奏はトラック1にポールのベース、
トラック2にリンゴのドラム、
トラック3にジョンとジョージのリズム・ギター
トラック4にジョンのリード・ボーカルだ。

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.216)

 


4人でのベーシック・トラックを14テイク録音した。
ポールのベース、リンゴのドラム、ジョンとジョージのリズム・ギター

ジョンのリード・ボーカルだ。
トラック1~4がベーシック・トラックでの4人同時演奏の録音だ。

 


【資料】

8トラックテープには次のパートが収められた。

1)ベース
2)ドラムス
3)ギター
4)ジョンのリード・ボーカル
5)ジョンとポールのボーカルフィル
6)ドラムス、ギター、エレクトリック・ピアノ
7)ドラムス
8)オルガン、遠くに聞こえるギター

(The Complete Beatles Recording Sessions P.199)

 


この曲は4人での同時演奏でベーシック・トラックを作っている。
ベース、ドラムス、ギター2本だ。

メンバー4人でロック曲を演奏するのはHappiness Is A Warm Gunの
9月23日以来で2週間ぶりだ。

それにオーバー・ダブがされた。
同日に録音され1日で完成した。

 


【資料】

次に、第14テイクにオーバー・ダブがされた。
トラック5にジョンのセカンド・ボーカルとポールのハーモニー
トラック6にドラム、ギター、エレクトリック・ピアノ
トラック7にミドルエイトへのスネア・ドラム
トラック8にオルガンとリード・ギター

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.216)

 


この曲は1日で録音は完了している。
ベーシック・トラックの録音をした後にオーバー・ダブがされた。

ジョンとポールのコーラス、
ドラムの追加とギター、ピアノ

スネアドラム、
オルガンとリード・ギター

4人同時演奏と最小限のオーバー・ダブ。これだけで最高のロックン・ロールを
作成できるレベルにこの時のビートルズはあった。

 


【資料】

Youd say~の部分からはリンゴはスネアをダビングしている。
ハモンド・オルガンはジョンのプレイである。
ほとんど単音によるメロディでバッキングに徹しているようだ。

The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.35)

 


スネアのダビングはYoud say~の部分だ。
オルガンはジョン

 


【資料】

エンディングにはジョン・レノンの意味不明のつぶやきが入っている。
「Monsieur,monsieur,how about another one?」
というもの

(The Complete Beatles Recording Sessions P.199)

 


この曲のエンディングでジョンが意味不明の言葉をつぶやいている。
「Monsieur,monsieur,how about another one?」

 


【資料】

エンディングに
「How about another one?」
(もう1曲いかがですか?)
というジョンのつぶやきを収録し、次の曲へのつなぎとしている。

The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.35)

 


このつぶやきは(もう1曲いかがですか?)の意味。
この日にもう1曲ジョンの曲を録音したのと関係があるのだろうか。

 


【資料】

CD版 Anthology3
1-24曲目

ジョンはよく自分の曲をレコーディングするにあたり、すべてのテイクに
ボーカルを入れたがった。
I'm So Tiredも例外ではなく、すべてのアウト・テイクにボーカルが含まれている。

ここに収録されたヴァージョンはテイク3、テイク6、テイク9をあわせたもの

(CD版 Anthology3 CD付属解説書 P.17)

 


ジョンはベーシック・トラックの演奏でもリード・ボーカルを歌った。
この曲でもすべてのテイクにリード・ボーカルが入っている。

CD版 Anthology3には14テイクのうち、テイク3、テイク6、テイク9が
編集して収録されている。

そしてこの3つのテイクすべてにジョンのリード・ボーカルが入っている。
聞き直して次にはどう歌うか検討したのだろう。

 


【資料】

CD版 Anthology3

3つのテイクの編集したもの。
編集点は開始8秒、I'm とSo の間
54秒、最初のブリッジの前

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.216)

 


3つのテイクとは、テイク3、テイク6、テイク9だ。
この3つのテイクが編集はされているがCD版 Anthology3で聞ける。

 


【資料】

映像版 Anthology 8

完成版に使われた第14テイクのエンディング(ただし完成版にないジョンの
つぶやき入り)が収録された。

The Beatles Remastered CD Guide P.147)

 


確かに聞いてみるとジョンのボーカルが終わるかどうかのところに
完成版にないジョンのつぶやきが入っている。

まだ演奏が続いている時だ。つぶやきの内容はわからない。
ライブなのか。編集なのだろうか。