The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-354- 【Happiness Is A Warm Gun】
【 Happiness Is A Warm Gun 】 -7-
タイトル「Happiness Is A Warm Gun」に裏の意味はあるのか
○
【資料】
Happiness is a warm gun mama
マルの手になるHappiness Is A Warm Gunの歌詞。
拍子の変化も書き込まれている
(ビートルズ・リリックス名作誕生 P.352)
:
この曲の手書きの歌詞がある。
録音する時にマル・エヴァンズが清書した歌詞だ。
その写真がこの資料に掲載されている。
そこにはHappiness Is A Warm Gunの後に「mama」がついている。
「mama」は確実にあったのだ。
録音前から歌うことが決まっていて歌詞としてあったのだ。
ジョンがボーカルの録音時にアドリブで入れた言葉ではない。
最初からそういう意図の下に「mama」は歌われている。
○
【歌詞】
Happiness is a warm gun, mama
:
歌詞はHappiness Is A Warm Gunだけではなくその後に
ジョンは「mama」と歌っている。
ジョンはこの曲の中で「mama」と2回歌って呼びかけている。
「mama」すなわちオノ・ヨーコ、すなわち母親に呼びかけている。
ねえ、ママ、Happiness Is A Warm Gunなんだって。
ねえ、ママ、幸せって撃ったばかりの銃なんだって。
ここでジョンは子供になっている。
幼児化して子供になって母親に訴えている。
ねえ、ママ、幸せって撃ったばかりの銃なんだって。
驚いたよ。すごいこと言うよね。本当に驚いた。
子供になって母親に訴えているのだから
幸せはヘロイン注射だ、とは言わない。絶対に言わない。
同じように母親に訴えているのだから
幸せは射精したばかりの快感だ、とは言わない。そういう意味はない。
このHappiness Is A Warm Gunには裏の意味はない。
ダブル・ミーニングではない。
ジョンがHappiness Is A Warm Gunという雑誌のタイトルにショックを受けて
子供に戻って母親に、ねえ、ママ、ひどいんだよ、と訴えているのだ。
だからインタビューでこの曲はドラッグを歌っていないとジョンは言う。
ジョンは嘘を言っていないのだ。