The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-355- 【Happiness Is A Warm Gun】
【 Happiness Is A Warm Gun 】 -8-
ナショナル・トラストとは何か
○
【資料】
National trust
美しい国土を傷つけることを恐れた人たちが
その防止策として1895年に作った民間団体で
歴史的な建造物や史跡、庭園、海岸線などを買い上げて
保護している。
(ビートルソングス研究読本 P.81)
:
National trustの部分の歌詞を考えてみる。
ここの歌詞は以下だ。
A soap impression of his wife which he ate
And donated to the National Trust
この歌詞は非常に難しい。
まず表の意味から意味不明だ。
National trustとは美しい国土を守るために作られた民間団体
守るべき人工物、史跡、自然を買い取って保護している。
○
【資料】
彼が食べてしまって名所旧跡保護団体に寄付した女房の
石けんに映る姿
(はっきりしないがイギリスのスラングでトイレのこと)
(ビートルズ全曲解説(ティム・ライリー著) P.301)
:
英語圏のこの資料の作者にもこの部分は意味がとれない。
イギリスのスラングでトイレのことだろうとしている。
○
【資料】
「食べてから ナショナル・トラストに寄付した」という
ものすごく回りくどい言い方で「排泄行為」を表わした一節が
出てくる
(ビートルズは何を歌っているのか? P.159)
:
この資料では「排泄行為」としている。
ものすごく回りくどい言い方で表わしている。
彼は「A soap impression」を食べてから「National trust」
(名所旧跡保護団体)に寄付した。
つまり食べたものを寄付した。
嘔吐したか排泄したかで名所旧跡に排出物を放置した。
ここでの彼はその前の歌詞である、ブーツに鏡をつけてスカートの中を
覗き見して手を激しく動かしている彼と同じ人物だ。
○
【歌詞】
The man in the crowd with the multicoloured mirrors
On his hobnail boots
Lying with his eyes while his hands are busy working overtime
A soap impression of his wife which he ate
And donated to the National Trust
:
今までの検討をまとめて訳します。この部分はジョンの言葉でなく
記事から引用した歌詞なので訳は非常に困難です。
和訳)
ブーツに鏡をつけてスカートの中を覗いていた男が
目で嘘をつきながら、その手を激しく動かしている
その後、男は公園で排泄する。
○
【資料】
歌のなかのほかのフレーズはデレク・テイラー、ピート・ショットン
ニール・アスピナルらとのアシッド・トリップから生まれたもの
(ザ・ビートルズ 奇跡の10年史 P.151)
:
Happiness Is A Warm Gunはジョンが銃雑誌をみて驚いた言葉
nobody can do me no harmはジョンの本心からの言葉
他の部分はジョンの友達や仲間と行ったアシッド・トリップで
記事も参考にしながら話し合って決めていったものだ。
記事や仲間の言葉だから難解になる。
ジョンの真意がわからないので裏の意味を読みたくなる。
だからジョンの本心からの言葉である部分の歌詞もついつい
裏の意味を読んでしまってわからなくなってしまう。