The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-340- 【Piggies】
【 Piggies 】 -5-
ジョージとジョンによる反体制の歌詞について
○
【資料】
ジョンも、最後に力んで歌われる
Clutching forks and knives to eat their bacon
というフレーズなどを提供している
(The Beatles Remastered CD Guide P.148)
:
ジョンが最後の部分の歌詞を書いた。
ジョンはジョージに歌詞を提供することで協力している。
○
【資料】
エンディングのコーラスはオペラ風でその部分の歌詞
You can see them out for dinner
Clutching forks and knives to eat their bacon
はジョンが作っている
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.36)
:
この部分はジョンが作った。
とても皮肉が利いていて毒舌で有無を言わせない。
ジョージの社会批判に触発されてジョンの本領、反体制の精神が発揮された。
風刺という偽装をまとった辛辣で直接的な社会批判だ。
○
【資料】
辛辣で直接的なジョージ・ハリスンの社会派ソング
(The Complete Beatles Recording Sessions P.194)
:
ジョージは辛辣で直接的な歌詞を書く。
この曲は社会を批判した反体制の歌だ。
イーシャー・デモがあるのでセッション開始までにジョージは作っている。
セッションが始まった後でジョンの混沌と叛乱のテーマに触発されたのではない
おそらくインドのリシケシュに滞在中にジョンの楽曲を聞いた
そこでジョンの混沌と叛乱の反体制の精神に感化された
ジョージにはもともと反体制の考えがある。
それがジョンの混沌と叛乱に触発された。
以前に着想していたこの曲をひっぱりだしてきて完成させた。
ジョンも反体制の精神があり歌詞を手伝い2人は共鳴した。
ジョンもジョージもマハリシ・マヘシュ・ヨギの講義を聞き感銘を受けたが
反体制の精神は変わらなかった。
○
【資料】
ブタたちは人間のことで、社会を痛烈に皮肉る歌だ。
子ブタは労働者階級を、大ブタは中産階級以上の人間を表し、
泥が前者を、ワイシャツが後者を象徴している。
ピッグズとせずにピッギーズと幼児語を使ったところ
ジョージの澄んだ声、バロック調の音楽などでまろやかに
包んだところがかえって隠し味となり、曲をなお辛口にしている
(大人のロック ザ・ビートルズ サウンド革命の全貌 P.115)
:
Piggiesは人間のこと。
子ブタは労働者階級、大ブタは中産階級以上の人間のこと
社会で安穏と暮らしている全ての人への皮肉と攻撃だ。
ユーモラスに歌っているのが余計に辛口にしている。