Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

ビートルズ・ファンがビートルズについて調べたことを書くブログ

The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-353- 【Happiness Is A Warm Gun】

「ジ・アメリカン・ライフルマン」誌の1968年5月号



【 Happiness Is A Warm Gun 】 -6-

 


ジョンはドラッグのことを歌っているのか

 


【インタビュー】

ジョン

ヘロインのことなど、なんの関係もない歌です

ビートルズ革命 P.197)

 

:
1970年のジョンのインタビュー
ジョンはヘロインについての歌ではないと否定している。

 


【インタビュー】

 

―ドラッグについての曲ではないのですか―

 

ジョン

違う。
銃の雑誌がたまたま近くに置いてあって、表紙が発射したばかりで
煙の出てる銃の写真だった。

その記事のタイトルが「幸せは撃ったばかりの銃」だったんだ。
中身は読まなかったけどね。

それをアイディアとして取り入れた。
人を、あるいは動物を撃ったあとの快感という意味で

(プレイ・ボーイ・インタビュー1980完全版 P.329)

 

1980年のインタビューでもジョンはドラッグについての歌詞ではないと否定した。
Happiness Is A Warm Gunは銃雑誌のタイトルだった。

それはアメリカの銃雑誌だった。
「ジ・アメリカン・ライフルマン」誌の1968年5月号だ。

雑誌の中の記事のタイトルとして載っていた。
ただしジョンは記事の本文は読んでいない。

記事を読んでいないからどんな状況での撃ったばかりの銃なのかは知らない。
タイトルを見て、人あるいは動物を撃ったあとの銃だと考えた。

ジョンはHappiness Is A Warm Gunを
人を、あるいは動物を撃ったあとの快感というそのままの意味で使った。

これが表の意味だ。
裏の意味、ダブル・ミーニングはドラッグやヘロインなのか。

A Warm Gunは打ったばかりのヘロイン注射ということなのか。
この答えを出す前に、I need a fixを考えてみる。

 


【資料】

I need a fixで始まりjump the gunで終わる部分。

名詞のfixには中毒に陥っている人が欲する物の1回分という
意味がある。

薬物やチョコ、コーヒーによく使う言葉

ビートルズは何を歌っているのか? P.64)

 


次にI need a fixの部分について考えてみる。
この部分の歌詞は以下だ。


I need a fix 'cause I'm going down
Down to the bits that I left uptown
I need a fix 'cause I'm going down

fixには中毒に陥っている人が欲する物の1回分という意味がある。
欲する物、嗜癖としては薬物、チョコ、コーヒーによく使われる。

I need a fixは薬がほしいという意味だ。だから少なくとも
ジョンは歌詞を作った時に聴き手はそう連想すると思っている

だから薬がほしいというのが表の意味だ。
では裏の意味はなんだろう。

 


【資料】

I need a fixは薬物とヨーコが必要ということ。それも今すぐ。

というのもjump the gunは陸上競技で合図のピストルが鳴る前に
飛び出すフライングを意味し、銃という言葉が含まれる曲名と
リンクしていると同時に緊急性を表わしている。

ビートルズは何を歌っているのか? P.64)

 


I need a fixは薬が必要ということ。
裏の意味はオノ・ヨーコが必要ということだ。

なぜならこの歌はオノ・ヨーコを歌った歌だから。
ジョンにとってはオノ・ヨーコが必要だ。

それですぐに満足する、幸せになれる。
ドラッグ並みの効果がある

そうジョンは歌っている。
これが裏の意味だ。

だからインタビューでもドラッグの歌ではないと主張する。
ドラッグではない、ドラッグ並に効果のある女性の歌だということだ。

ジョンをすぐに幸せにしてくれるもの、それは
オノ・ヨーコからもたらされる母親そのものだ。