Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-317- 【I Will】

 

【 I Will 】 -1-

 


今の感想

 


このセッションでの録音23曲目。
ポールの曲

ポールの弾き語り
White Albumではポールは弾き語りが多い。

その弾き語りの曲が全て天才的だ。
ポールの本質は弾き語りではないだろうか。

一人で弾き語りたいという自分自身の本質からの欲求をいつも抱えている。
一人になりたいというポールの欲望をジョンが引き戻している。

ジョンはWhite Albumで弾き語りを進めたわけではない。
ジョンは弾き語りには反対している。

ポールが一人になろうとするのをジョンが引きとめている。
ジョンが引きとめてポールをバンドにとどめている。

ポールがバンドにいるのはジョンが引きとめているからだ。
ポールは本質的に一人で引きこもりたいという欲望を持っている。

ポール自身も気づいてはいない。
気づいていないから間違えて悩む、痛い思いをする。

ビートルズ解散後、ポールが一人でソロ・アルバムを作ったのは当然のことだ。
解散した後もジョンの幻影はポールにリンダと共に行動させバンドを組ませる。

ポールはジョンの影響から逃れられない。
本質は弾き語りなのにバンドを組んでしまう。

Let It Beの頃ポールがバンドを継続させようと努力する。
ジョンがバンドから遠ざかろうとする。

本来の関係からすると立場が逆なのだ。だからうまくいかない。
遠ざかるポールをジョンがバンドに戻す、これがビートルズでの2人の関係だ

この曲はポールの弾き語りだと思っていた。
ポールのギターとボーカル。

スキャットでベースを口ずさんでいるのは知っていた。
口ずさんでいるのがポールだということも知っていた。

だからポールが弾き語って最小限のオーバー・ダブをしているのだろうと。
Blackbirdのようにポールが簡素にリズムもとっているのだろうと。

でもパーカッションはジョンとリンゴだった。
ジョンは弾き語るポールをやさしく包み込むように見守っている。

それが驚きだった。
2人の間にある信頼感と友情がゆるぎない。

ビートルズでの2人の関係が表れている曲だ。
ビートルズにとって正しい本来の関係でありだからこそ安定している。