The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 224- 【Hey Jude】
【 Hey Jude 】 -7-
第1回録音と完成版のアレンジの違いについて
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【年表】
1968年7月20日~7月25日
ポールがHey Judeを閃いた
1968年7月26日
ジョンとポールはロンドンのポールの家でHey Judeを書き上げる
1968年7月29日
第1回録音
:
この曲は7月20日~7月25日に思いつかれた
だから当然イーシャー・デモはない。
ポールが閃いてからすぐにジョンとポールは二人で完成させた。
その3日後に最初の録音をする。
○
【資料】
1968年7月29日
第1回録音
第1~6テイク
(The Complete Beatles Recording Sessions P.181)
:
録音初日のこの日には6テイクが録音された。
おそらくリハーサルをしただろうがその録音は残っていない。
○
【資料】
1968年7月29日
Hey Jude - take 2
4分30秒のテイク2
CD版 Anthology3に収録
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.195)
:
CD版 Anthology3 1-17曲目 でこの日の第2テイクが聞ける
ビートルズでの初めての演奏だ。
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【資料】
午後8時30分から午前4時までのセッションでHey Judeをリハーサルし
6テイク録音した。
(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.355)
:
この日も録音は深夜だった。
この頃のビートルズは深夜にセッションしている。
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【資料】
この時に6テイクが録音されたが完全ヴァージョンの3テイクは曲の長さが
それぞれ6分21秒、4分30秒、5分25秒と完全版に比べて短かった。
(この日のビートルズ P.242)
:
録音された6テイクのうち完全ヴァージョンは3テイクだった。
長さはそれぞれ違っていた。
このうちの4分30秒のテイクがCD版 Anthology3に収録されたものだ。
この資料の記述からすると第1テイクが6分21秒なのかもしれない。
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【資料】
ボーカルとピアノ(ポール)、アコースティック・ギター(ジョン)、
エレクトリック・ギター(ジョージ)、ドラムス(リンゴ)
というライブ・ラインナップ録音された。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.181)
:
4人で一緒に演奏している。
ライブ演奏だ。
ポールのピアノ、ジョンのアコースティック・ギター、
リンゴのドラム、ジョージのエレクトリック・ギターという構成。
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【資料】
1968年7月29日
マスター・ヴァージョンのたぐいまれな長さと華やかな音に比べ
4日前に録音されたこのヴァージョンはかなり短い。
加えてピアノ、ドラム、アコースティック・ギター、エレキ・ギターに
ポールのボーカルというあっさりした音である。
(CD版 Anthology3 CD付属解説書 P.13)
:
この第2テイクではアウトロの繰り返しの部分が短い
「na na na ・・・, Hey Jude」は5回目途中の繰り返しで終わる。
だからこの曲の後半はリリース版にくらべて短い。
コーラスも入っていない。
でも最初の録音なのに驚くほど完成版とアレンジが同じだ。
7月26日にジョンとポールで完成させたときにアレンジも完成させていたのだろう。
この日にはアレンジを他のメンバーに伝えるだけだった。
そうして4人で演奏した。
だからジョージのエレクトリック・ギターがほとんど入ってない。
完成版と同じだ。
4人でアレンジを演奏しながら完成させたのならばこのテイクで
ジョージのエレクトリック・ギターがもっと入っているはずだ。