Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 225- 【Hey Jude】

Hey Judeの手書きの歌詞



【 Hey Jude 】 -8-

 


第1回録音と完成版の歌詞の違いについて

 


【歌詞】

第1回録音(CD版 Anthology3 1-17曲目)


She had found you,go and get her

Remember to let her into your heart

 


第1回録音(CD版 Anthology3 1-17曲目)では2箇所歌詞が違っている。
ポールはこの短い録音期間に歌詞を最後まで検討したのだろう。

She had found you,go and get her 
  →【正規版】You have found her now go and get her

Remember to let her into your heart 
  →【正規版】Remember to let her under your skin

 


【資料】

彼はまだ、「a little colder」なるのが人生なのか、世界なのかを
決めかねている。

【歌詞】
By making his (life)  a little colder
              (world)

ビートルズ・リリックス名作誕生 P.326)

 


この資料にはポールの直筆での歌詞の写真が掲載されている。
そこには(life) と(world)の両方の単語が併記して記載されている。

ポールは迷っている。決めかねていた。
最終的には(world)を採用した。

CD版 Anthology3 1-17曲目ではすでに(world)であり正規版と同じだ。
第1回録音の時にはすでにこの部分は正規版の歌詞となっていた。

だからこの写真は第1回録音の前のものだ。
ポールがジョンと二人でこの曲を完成させるために歌詞を書き留めた時のだろう。

 


【資料】

ジョンが「ブラック・カントリーのまんなかで」と言うと
ポールがすかさずボストン・プレイスの名前を出す。

ボストン・プレイスとはロンドンにある細い通りの名前
そこにアップル・エレクトロニクスの研究所があった。

(CD版 Anthology3 CD付属解説書 P.13)

 


録音初日、第2テイクの演奏に入る前にジョンとポールは
アドリブで言葉を交わしている。

CD版 Anthology3 1-17曲目 で聞ける。
アドリブの後自然に演奏に入る。

 


【歌詞】

From the heart of the Black Country
Being a robber in Boston Place

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.195)

 


録音初日、第2テイクの演奏に入る前に二人がアドリブで交わした言葉。
ジョンがイギリス中部の工業地帯である「Black Country」と言う

それを受けてポールがロンドンの通りである「Boston Place」
そこで泥棒になると返す。

ジョンとポールの仲は悪くなってはいない。
このセッション時のユーモアのあるやり取りから仲のよさが伝わってくる。