The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-114- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】
【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -14-
リメイク版(リリース版)の完成に向けての録音の経過
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【資料】
1968年7月11日
録音6日目
サックス3台とベース・ギターを加えた
(The Complete Beatles Recording Sessions P.176)
:
迷走を続けたセッションだったがリメイク版の採用を決定してからは
順調に完成まで進んだ。
この日はサックスとベースをオーバー・ダブ
完成にめどがたった。
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【資料】
1968年7月12日
リミックス
第2スタジオのコントロール・ルームでOb-La-Di,Ob-La-Daの「リミックス10」を
ーさまざまなイントネーションやアクセントでーアナウンスするポールとリンゴと
ジョージの声が採用されている。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.177)
:
この日は録音はなし。
リミックスのみだった。
このリミックスの作業中にメンバー3人の音声が録音され残されている。
メンバーはポールとリンゴとジョージの3人
メンバー間の衝突、危機感があるとされているこのOb-La-Di,Ob-La-Daの録音
その最後のリミックスの現場でメンバー3人が陽気に遊んでいる。
それもポールとリンゴ、ポールとジョージという因縁がありそうな組み合わせだ。
とても仲が良くふざけ合うことのできる関係であり、遊び仲間だったことがわかる。
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【資料】
1968年7月15日
録音7日目
ポールのリード・ボーカルを録り直した。
その後10通りの新しいリミックスを作って、この曲も遂に完成
(The Complete Beatles Recording Sessions P.177)
:
録音の最終日。
ポールはボーカルを録り直した。
その後にリミックスを10個作成した。
ポールはあくまでもシングルA面こだわっている。
ポールはシングルA面を録音最終日まで一貫して狙っている。
それはリミックスを10個も作成したことでわかる。
この時のシングル候補は、この曲「Ob-La-Di,Ob-La-Da」と
Revolution 1を新たに録り直したジョンの「Revolution」
Ob-La-Di,Ob-La-Daは結局シングルにならなかった。
Revolutionはシングル用に録り直したのに、驚くことにシングルB面になった。
ジョンが満を持しての社会への意志表明をした渾身の作、Revolution
それが録り直しをさせられ、その挙句、B面になったことに慄然とする。