The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-134- 【Revolution】
【 Revolution 】 -13-
Revolution 1のリメイクであるRevolutionのリハーサルまでの経緯
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【年表】
1968年6月4日
Revolution 1 録音
1968年6月21日
Revolution 1 録音
完成
1968年6月25日
Revolution 1 録音
最終のモノラル・ミックス
ステレオ・ミックス作成
1968年7月9日
リメイクであるRevolution(シングルB面)のリハーサル
(The Complete Beatles Chronicle 1957-1970 P.350)
:
ジョンはまずRevolution 1とRevolution 9を完成させた。
ジョンは両曲をA面、B面としたシングルを予定していたが、メンバーの反対にあう。
少なくともポールとジョージが反対したのでこのままではシングル化は不可能だった。
そこでジョンはRevolution 1のリメイクを決定した。
Revolution 1のリメイクを決定したのは6月21日から6月25日の間である。
この間のどこかでジョンはリメイクであるRevolutionの作成を決定する。
6月4日にRevolution 1のラフ・モノ・ミックスが作成された。
6月21日にオーバー・ダビングをしてRevolution 1は完成した。
この時、テープの名前はまだRevolutionでありRevolution 1と変わってはいない。
まだRevolution 1のままシングル予定ということだ。
6月25日にモノラル・ミックスとステレオ・ミックスが作成された。
ということは、この時点でRevolution 1はシングル候補から外された。
6月21日から6月25日の間でシングル候補から外され、リメイクである
「Revolution」(シングルB面)が録音されることに決まったということになる。
そしてその14日後の7月9日に「Revolution」(シングルB面)の録音が開始される。
まずリハーサルが行われた。
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【資料】
1968年7月9日
Revolution リハーサル
この夜はリハーサルのレコーディングに終始する。
リード・ギター、リズム・ギター、ベース、ドラムス、
それにジョンのリード・ボーカルという編成
だがこのセッションのテイクは後にすべて消去され
7月10日に新たに録音が開始される
(The Complete Beatles Recording Sessions P.175)
:
この日はOb-La-Di,Ob-La-Daの録音4日目だった。
ポールはOb-La-Di,Ob-La-Daの再リメイクを敢行し自分でドラムを叩いた。
再リメイクをあきらめリメイク・ヴァージョンにオーバー・ダビングをした。
軌道に乗り完成形が見え始めた後の夜中からRevolutionのリハーサルが始まった
夜中からしたことにジョンの待ちきれないという意欲が感じられる。
4人で一緒に演奏したのだろう。
その演奏は録音された後に消去されたというのが通説だったが
White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)でリリースされた。
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【年表】
1968年7月9日
Revolution リハーサル
:
White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)
CD4 セッションズ 9曲目で聴ける。
完成版とほぼ同じくらいにテンポアップしている。
ディストーションは効いていない。
最初のヴァースがないので問題になった歌詞「count me out」は歌われていない。
だから【in】がリハーサルで歌われたかどうかは残念ながら不明だ。
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【資料】
数曲のリハーサルが録音された
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.186)
:
リハーサル・テイクの録音は数回だった。
その内の一部なのだろう。