The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-115- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】
【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -15-
リメイク版(リリース版)の笑い声やジョークにあふれた楽しいボーカルについて
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【資料】
1968年7月9日
録音5日目
夜になると4人揃ったビートルズはリメイク・ヴァージョンを改めて取り出し
7月8日に録音したリード・ボーカル、バック・ボーカルは、笑い声やジョーク
かけ声や脇ゼリフを含む新しいボーカルに替わった
(The Complete Beatles Recording Sessions P.175)
:
再リメイクを破棄した日の夜のセッション
再リメイクはリンゴが不在でポールがドラムを叩いている。
ビートルズは再リメイクを破棄してリメイク・ヴァージョンを取り出して録音を進める
夜になるとリンゴを含めて全員が揃ったビートルズはボーカルを録り直す。
笑い声やジョーク、かけ声や脇ゼリフを含んだ
正規版(リリース版)のとても楽しいボーカルはこの時に録音された。
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【資料】
ジョンがarmというとジョージがlegと返したり、sweet homeの歌詞のあとで
ジョンがH-O-M-Eと言ったりする合いの手は7月9日に録音
コーラスもジョンとジョージがいろいろと手を変えて入れている。
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.31)
:
ポールのリード・ボーカルの後ろでジョンとジョージが合いの手を入れている。
曲全体にちりばめられて楽しいパーティソングになっている。
2分24秒、3分0秒に笑い声も入っている。
誰のだろう。ジョンだろうか。
48秒、1分24秒にはパーカッションのような声
楽しそうだ。
ringの後のリンっと追いかける声。(51秒)
singの後のシンっと追いかける声。(1分0秒)
sweet homeの後のホーム、H・O・M・Eの声。(2分13秒)
これはジョン。
handの後のアーム、レッグと追いかける声(1分42秒)
ジョンが「アーム」でジョージが「レッグ」だろう。
handの後でも何か言ってる。オーツ?聞き取れない(2分33秒)
最後のthank you。これはすっごいおしゃれ。センスが光る。ジョン。
I Wanna Be Your Man以上に様々な声が入ってる。
Yellow Submarine以上に楽しそうだ。
リメイクを繰り返し夜中まで演奏してメンバーが苛立つようになっていた
セッションを乗り越えた後で、この録音が行われている。
不仲なバンドがこんなジョークにあふれた楽しい録音ができるだろうか。
絶対にできない。バンドのメンバー間に不仲はなかったということだ。
バンドとスタッフの間にあった不和と混同されているのだろう。
ビートルズのメンバー間の仲は良好だ。この時点では不仲はなしにします。