The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-113- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】
【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -13-
再リメイクのドラムはポールなのか。再リメイクの音源を聞く
○
【資料】
1968年7月9日
録音5日目
(再リメイクのヴァージョンは)ドラミング・スタイルがリンゴよりもポールに近い
リンゴはソロモン・キングのセッションに顔を出し、手拍子で参加した。
つまり彼は午後はスタジオにいなかった
(The Complete Beatles Recording Sessions P.175)
:
再リメイクのセッションについての記載がある。
ドラムはリンゴではなくポールなのではないかという記載だ。
この再リメイクのセッションの日、リンゴは他の録音現場にいた。
そこで録音に参加している。これは確かなようだ。
このソロモン・キングのセッションは、この日に確かに行なわれている。
だから再リメイクのセッションにリンゴは不在だったとこの資料はしている。
また、ドラミング・スタイルがポールに近い。
この再リメイクはボツになり採用はされなかったがリンゴを押しのけてドラムを叩いた。
リンゴはドラムを他人が叩くのを極端に嫌がる。
「Love Me Do」でドラムを叩けなかったのをその後ずっと根に持っている。
Love Me Doから36年後のソロ・アルバム「ヴァーティカル・マン~リンゴズ・リターン」
Love Me Doを再演奏して収録している。
それくらいリンゴはドラムを他の人が叩くのを嫌がる。
これが本当ならポールの行動はリンゴに衝撃を与えたはずだ。
リンゴがWhite Albumのセッションにストレスを感じ脱退したのは
この行為、ドラムを他人(ポール)が叩くということが原因ということはないだろうか
○
【資料】
再リメイクを5時間かけて2テイク録音した。
この2テイクのうち、一方の一部が映像版 Anthology 8の
アウトテイク・メドレーの中で聞ける。
ジョンは手が震えてると不満を言っている。不満の声をあげている。
1時間の休憩の後ポールは破棄すると決めた。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.185)
:
映像版 Anthology 8に収録されているのは、
この日の再リメイクのヴァージョンだ、としている。
メンバーがストレスを感じ苛立った中で演奏された再リメイク。
間違いなくWhite Albumのセッションの中で最悪のコンディションでの録音。
このドラムはポールなのだろうか。
録音からは聞き分けられない
でも状況証拠は揃っている。ここではポールとします。
ポールがドラムを叩きジョンが不満の中での再リメイクだった。
ポールはドラムすら自ら演奏してあくまでも曲の完成を目指すということがわかる。
それがポールでありポールのスタイルだった。
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【資料】
ハイハットの入れ方まで指示したんだろうね。
リンゴの目の前でドラムを叩いている有名な写真が残っているけど
あれって状況としては最悪
(McCartney Music P.60)
:
ポールはリンゴの前でもドラムを叩いてしまう。
リンゴの気持ちを考えずに行動することがポールにはある。
通常でもその状況は「最悪」であるのに
中でも特に他の人がドラムを叩くのを嫌がるリンゴのドラムを叩いてしまう。
ポールはLove Me Doの時のリンゴを見ていたはずなのに。
もうリンゴがどんな行動にでてもおかしくはない。