The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 89- 【Good Night】
【 Good Night 】 -11-
録音最終日のメンバーの関係はどうだったのか
○
【資料】
1968年7月22日
オーケストラを録音。
編曲も指揮もジョージ・マーティンによる。
ジョンは後に「豪勢すぎたかもしれない」
リンゴのボーカルを録音
リンゴはテイクの合間によく笑いジョークをポンポン飛ばし
ジョージ・マーティンやケン・スコットとも談笑している。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.179)
:
3日目の録音最終日、今までの全ての録音を破棄した。
オーケストラをバックに合唱とリンゴのボーカルという構成になった。
リンゴはとても機嫌がいい。
ジョークをポンポン飛ばしている。
リンゴはメンバーの不和を察知して変化するカナリヤだと思う。
そのリンゴが機嫌がよくとても楽しそうだ。
リンゴも他の3人のメンバーもジョージ・マーティンも他のスタッフも
全ての人が穏やかに楽しくいい関係で録音を楽しんだのだろう。
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【資料】
コーラスは「I Am The Walrus」以来二度目になる
マイク・サム・シンガーズによる合唱
:
I Am The Walrusで合唱したのと同じ少年少女によるコーラス。
ビートルズのコーラス・バージョンからどんどん離れて行く
○
【資料】
1965年のWhat Goes On以来、久しぶりにジョンがリンゴにプレゼントした曲
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.46)
:
このことからもジョンが好調だということがわかる。
好調でおもしろいように多くの曲が書けたからリンゴに曲を譲れたのだろう。
リンゴはビートルズのカナリアだ。
ビートルズの状態を細やかに映し出していく。
そのリンゴが作った曲「Don't Pass Me By」はポールが中心で手助けした。
「Good Night」はジョンが中心。
リンゴを中心にして協力するビートルズのメンバー。
仲良くいい関係が続いている。
これまでの録音は6曲目だが、すでにリンゴの2曲が完成してしまう。
いつも後回しだったリンゴの曲なのに何があったのだろう。
ジョンもポールも心に余裕があったのだと思う。
時間的な制約もなかったうえにインドで大量の曲がすでに作成されていた。