The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-403- 【Why Don't We Do It In The Road】
【 Why Don't We Do It In The Road 】 -3-
ジョンとポールの音楽性の違いについて
○
【資料】
1968年10月10日
第2回録音
追加ボーカル、手拍子、ベース・トラック、
ドラムス(リンゴの唯一の役割)を第5テイクに録音
マッカートニーのエレクトリック・ギターをオーバー・ダブ
(The Complete Beatles Recording Sessions P.200)
:
翌日にオーバー・ダブをして完成させた。
ポールの手拍子とベース、エレクトリック・ギターを追加した。
リンゴがドラムスをオーバー・ダブ。
ポール以外では唯一のメンバーの演奏だ。
○
【資料】
リンゴが録音に加わった。
4トラックを使用。
2人はベースとドラムスをトラック3に録音。
トラック1のポールのリード・ボーカルを録り直した。
トラック2に手拍子とピアノを録音。
トラック4にポールのセカンド・ボーカルを録音。
ここで第6テイクにリダクションしてトラック1と4を重ねる。
そしてポールのエレクトリック・ギターをオーバー・ダブ
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.219)
:
リンゴがドラムスを演奏した。
機材は4トラックだった。
トラック3にポールがベース、リンゴがドラムスを一緒に演奏して録音した。
ベーシック・トラックはポールの弾き語りでありリズム隊をオーバー・ダブ。
もしもベーシック・トラックをポールとリンゴのドラムスの
同時演奏で録っていたらそれはポールの1人多重録音ではなくなる。
あくまでも基本はポールの弾き語りであり
本来ポールが自分でドラムのオーバー・ダブもするはずだった。
約束によりリンゴに叩かせてオーバー・ダブしているだけだ。
ポールはドラムも自分でしたかっただろう。
トラック1のリード・ボーカルを録り直し。トラック2に手拍子とピアノを
録音した。昨日のピアノを録り直したのかもしれない。
トラック4にポールのセカンド・ボーカルを録音。トラックの空きがなく
なったのでリダクションしてエレクトリック・ギターをオーバー・ダブ。
これで完成する。
ほぼポールの1人多重録音だ。
○
【資料】
ジョンは後日参加させてくれなかったと不満を言った。
自分ならもっとうまく歌えた。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.219)
:
ジョンはこの曲に参加したかった。
ジョンには声がかけられなかったのだ。
ジョンはこのロックン・ロール曲を
バンド演奏で自分も参加して完成させたかった。
ポールが弾き語りで1人多重録音で完成させることに
ジョンは不満だった。
○
【資料】
この曲もWild Honey Pieのようなポールのワンマン・レコーディング
ただし今回はドラムをリンゴが手伝っている
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.37)
:
ポールの1人多重録音とみなしている。
ただドラムをオーバー・ダブでリンゴが演奏しただけだ。
○
【年表】
1968年10月10日
第2回録音
Glass Onion
第6回録音
完成
ストリングスを加える
Piggies
第3回録音
完成
ストリングスを加える
:
この日は他にメンバーの演奏での録音はなかった。
Glass OnionとPiggiesのストリングスのみだった。
だから他のメンバーはセッションには来ていなかっただろう。
ポールはジョンとジョージには声をかけなかった。
声をかけたら来たはずだ。
ポールはリンゴのみには声をかけた。
リンゴとの約束を守るためだ。
ポールは意図的に1人多重録音を選択した。
○
【年表】
1968年10月8日
The Continuing Story Of Bungalow Bill
第1回録音
1968年10月9日
Why Don't We Do It In The Road
第1回録音
:
昨日はジョンのジョン & ヨーコの曲の録音
この日はポールの1人多重録音のロックン・ロール
ビートルズ解散後の2人のソロ活動がこの2日間に現れている。
2人の音楽性の違いがこの2日間に現れている。