The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-383- 【Savoy Truffle】
【 Savoy Truffle 】 -5-
第4回録音とクリス・トーマスの参加したオーバー・ダブについて
○
【資料】
1968年10月14日
第4回録音
完成
White Albumの最終レコーディングはこのセッションで行われる。
セカンド・エレクトリック・ギター、オルガン、タンパリン、
ボンゴをオーバー・ダブ
(The Complete Beatles Recording Sessions P.202)
:
White Albumのセッションの最終日この曲の最後のレコーディングがされた。
White Albumでの最後のレコーディングはSavoy Truffleだ。
セカンド・エレクトリック・ギター、オルガン、タンパリン、ボンゴが
オーバー・ダブされてこの曲は完成した。
○
【資料】
最終録音は10月14日だった。
クリス・トーマスがエレクトリック・ピアノとオルガンを弾いた。
ジョージはリード・ギターを弾いた。
そしてリンゴではない誰かがタンバリンとボンゴを叩いた。
リンゴはすでに休暇でサルジニアに行っていた。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.220)
:
クリス・トーマスがエレクトリック・ピアノとオルガンを弾いた。
クリスはブラスのスコアとピアノ、オルガンを弾いた。
この曲では多くの楽器で参加している。
ジョージとクリスの仲はよくうまくいっている。
クリスはPiggiesではハープシコードを弾いた。
最初に認めてくれたのはジョージだったというクリスの発言もある。
マーティンは2人がうまくいっているのがわかったからブラスのアレンジを
クリスに頼んだのだろう。一方マーティンとジョージはうまくいっていない。
最終日のギターも演奏はジョージだった。
この日にオーバー・ダブされたタンバリンとボンゴはリンゴではない。
リンゴはこの日の朝に休暇をとり家族と一緒にサルディニア島へ
出発したからだ。誰が叩いたのかは不明だ。
○
【資料】
ギターは2本。
1本はボーカルのダビングの際に弾いていたものと思われる。
もう1本はストラトにファズをかけたもの。
歌の出だしの部分のチョーキングのプレイやブラスとのかけ合いの
カッティング、そして間奏のドライブ感のあるプレイなど、
ジョージのベストプレイのひとつだ。
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.44)
:
ギターは2本だ。
1本はボーカルのダビングの時に弾いたもの。
もう1本はファズをかけている。
いずれもジョージの演奏だが評価が高い。
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【インタビュー】
Savoy Truffleでハモンド・オルガンかエレピを弾いた記憶がある
-イントロのエレピは印象的ですが
ああ、あれは僕じゃない。するとオルガンか。
よく覚えてない。
(レコード・コレクターズ 1996年 11月 P.64)
:
クリスはエレクトリック・ピアノとオルガンを弾いた。
クリスは弾いたのは覚えているが詳細は覚えていない。
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【資料】
イントロから入るエレピはジョージという説もあるが
おそらくポール
そのサウンドはホーナーのピアネットN
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.44)
:
イントロのエレピはクリスが自分ではないとはっきり否定している。
だからおそらくポールなのだろう。
ポールはWhile My Guitar Gently Weepsに続いて
この曲でも印象的なイントロをピアノで弾いた。
ポールとジョージの関係は反目したり協力したりを行き来している。
同じバンド内のライバル同士というのが最も近い関係なのだろう。