The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-313- 【Glass Onion】
【 Glass Onion 】 -7-
リコーダーを吹いたのは誰なのか
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【資料】
1968年9月16日
第4回録音
The Fool On The Hillの歌詞のところにリコーダーの音を入れることを
思いついたのだ。
リコーダーを吹いているのはおそらくポールと思われる。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.193)
:
The Fool On The Hillの歌詞のところに同曲にでてくるリコーダーを入れた。
ビートルズらしい遊び心と洒落。
○
【資料】
リコーダーをオーバー・ダブした。
ポールとクリス・トーマスのユニゾンの演奏だった。
:
このリコーダーはポールとクリス・トーマスだった。
2人はユニゾンで吹いている。
必ずしも2人でユニゾンで吹く必要はないのに2人で吹いた。
二人は仲良くなっていたことがわかる。
○
【年表】
1968年9月3日
リンゴがサルジニアから帰ってくる
ジョージ・マーティンが休暇をとる
1968年9月9日
クリス・トーマスのプロデューサーとしての初日
ポールがクリスに凄む
「君が僕らをプロデュースしたいならそうすればいい。
もしそうでないなら、追い出されても文句言うな」
1968年9月16日
ポールとクリス・トーマスがユニゾンでリコーダーを吹く
:
9月3日にリンゴがバンドに復帰する。
交代するようにマーティンが休暇をとりセッションからいなくなる。
9月9日にマーティンが不在のままクリスがプロデューサーとなる。
同日にクリスがポールにすごまれる。
それから1週間後クリスとポールは一緒にリコーダーを吹いている。
驚くくらい速い二人の急接近だ。
この頃、バンド内外では人の感情が不安定だった。
脱退したり休暇でいなくなったり新人に凄んだりしていた。
問題がないのはジョンとポールの仲だけだ。
2人の結束だけは固く守られている。
○
【インタビュー】
Glass Onionは?
うんうん、リコーダーをポールとふたりで吹いたな。
(レコード・コレクターズ 1996年 11月 P.64)
:
クリス・トーマスはリコーダーを吹いたのを覚えている。
リコーダーをポールと2人で吹いている。
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【インタビュー】
演奏した楽器は?
Piggiesのハープシコード
The Continuing Story Of Bungalow Bill のメロトロンとコーラス
Savoy Truffleのハモンド・オルガンかエレピ
Long Long Longのピアノ
Glass Onionのリコーダー
:
クリスはWhite Albumで多くの楽器を演奏している。
クリスは楽器演奏ができたので重宝がられビートルズと打ち解けたのだろう
クリスが演奏した曲は全てGlass Onion以降の録音だ。
Glass Onionでのリコーダーが最初であり、きっかけになったのは間違いない