The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-382- 【Savoy Truffle】
【 Savoy Truffle 】 -4-
第2回、第3回録音について
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【資料】
1968年10月5日
第2回録音
ADT処理したジョージ・ハリスンのリード・ボーカルを
オーバー・ダブ
(The Complete Beatles Recording Sessions P.198)
:
翌々日にジョージはリード・ボーカルをオーバー・ダブした。
ADT処理をしている。
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【資料】
部分的にポールがハーモニーをつけている
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.220)
:
ポールがハーモニーをつけた。
自分を批判している歌詞にハーモニーをつけるのはどんな気分なのだろう。
ジョージの自分への恨みを気にしないポールの性格だから成立するのだろうか。
もっともOb-La-Di,Ob-La-Daの歌詞の部分にはコーラスをつけてはいない。
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【資料】
ジョージのボーカルにハモリをつけているのがポールだ。
このハモリも天下一品の代物である。
ハモっているのか、いないのかわからないようなハモリである。
このようなコーラスは非常に難しく譜面にするのが難しい音程で
歌われている
(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下) P.104)
:
ポールのハーモニーは素晴らしい。
ADT処理したジョージのボーカルがより魅力的に聞こえる。
このようなポールのアレンジへの才能がジョージを惑わせる。
ポールを恨んでいるのに協力はしてほしいという葛藤がある。
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【資料】
Martha Wy Dearにポールがベースとエレクトリック・ギターを
オーバー・ダビングした。
(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.368)
:
この日、ジョンとリンゴはスタジオに来ていないが
ポールはMartha Wy Dearの録音のためにもスタジオに来ていた。
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【資料】
1968年10月11日
第3回録音
3時間のセッションで録音されたブラスのオーバー・ダブだ。
(The Complete Beatles Recording Sessions P.200)
:
1週間後にブラスのオーバー・ダブがされた。
3時間のセッションだった。
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【資料】
ジョージ・マーティンが僕に、Savoy Truffleのスコアを書いてごらんと
言ったんだ
正直なところすごく苦労したよ
(The Complete Beatles Recording Sessions P.200)
:
ブラスはクリス・トーマスによるものだ。
ジョージ・マーティンがクリスに命じた。
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【資料】
演奏や語呂のいいメロディに逐一、反応する迫力満点のホーン・フレーズが
曲を奇想天外なものにしてしまった。
その偉大なスコアを書いたのはクリス・トーマス。
(レコード・コレクターズ 1996年 11月 P.48)
:
このブラスがこの曲を変えた。
クリスの新しい音楽性がこの曲を他にない唯一無二のものにした。
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【資料】
10月11日、アビー・ロード・スタジオにて。
6重奏のサクソフォン、ディストーションがかかっている。
アレンジはクリス・トーマスだ。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.220)
:
このブラスにはディストーションもかけられている。
独特の音だった。
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【資料】
ジョージは、ジョージ・マーティンの薦めでブラス・セクションの
アレンジをクリス・トーマスに依頼した。
:
マーティンがクリスにまかせた。
ジョージはクリスのアレンジを受け入れた。
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【資料】
4本のテナー・サックスと2本のバリトン・サックスのアレンジは
ジョージ・マーティン
(White Album CD付属解説書 P.9)
:
ブラスは4本のテナー・サックスと2本のバリトン・サックス
この資料はアレンジをマーティンとしているがこれは間違っている。
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【資料】
ブライアン・ギブソン
大量のディストーションを生じさせ、ブラスのサウンドを
メチャクチャに壊さなきゃならなかった
(The Complete Beatles Recording Sessions P.201)