Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

ビートルズ・ファンがビートルズについて調べたことを書くブログ

The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-384- 【Savoy Truffle】

ジャッキー・ロマックス、ジョージ・ハリスン



【 Savoy Truffle 】 -6-

 


ジョージはいつ作ったのか。

 


【資料】

「ホワイト・アルバム」(3CDデラックス・エディション)
3枚目には収録されていない。

レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.96)

 


イーシャー・デモでは録音されていない。
だからセッションが始まってから作った曲だ。

また、この曲にはOb-La-Di,Ob-La-Daの歌詞がでてくる。
Ob-La-Di,Ob-La-Daの録音後に作った曲だ。

 


【資料】

ここまでのジョージの録音曲

While My Guitar Gently Weeps
Not Guilty
Piggies
Savoy Truffle

 


この曲を含めて4曲を録音した。
Not Guiltyは録音後に収録しないことを決めたのでWhite Album用にあと1曲必要だ。

イーシャー・デモで録音したジョージの曲は以下の5曲だ。
ジョージはどう考えたのだろう。

While My Guitar Gently Weeps 
Circles
Sour Milk Sea
Not Guilty
Piggies 

While My Guitar Gently Weepsを最初に録音した。そしてA面に収録。
ジョージの自信作であり録音にも満足した。

Circlesは本番で録音しなかった。
愛着はありソロで収録している。

Sour Milk Seaは友達のジャッキー・ロマックスに提供した。
White Albumのセッション中にビートルズのバックで録音したので使えない。

Not Guiltyは録音はしたが収録をあきらめた。
それくらい不本意な出来だった。

Piggiesは録音して順調に収録となった。
だからこの時点であと2曲必要であり手元にはCircles1曲があった。

セッションが始まってからSavoy TruffleとLong Long Longができたのだろう。
この2曲がCirclesを上回っていたから録音して収録した。

 


【資料】

White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)

6枚目、11曲目

Savoy Truffle
インストゥルメンタル・バッキング・トラック

レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.93)

 


White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)にボーカルなしの
インストゥルメンタル・バッキング・トラックが収録されている。

 


【資料】

アウトテイクは発表されていない。
バッキング・トラックがブートレグででているが偽造されたものだ。

(Complete Beatles Audio Guide P.133)

 


アウトテイクはブートレグ含めて発表されていない。
ボーカルなしのバッキング・トラックは偽造されたフェイクだ。

だからWhite Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)に収録
されたバッキング・トラックは新たにマスターから製作されたものだ。

 


【資料】

最後のヴァースでステレオ・ミックスではオルガンが聞こえるが
モノ・ミックスでは聞こえない。
一方、モノ・ミックスではギターが聞こえる。

(Complete Beatles Audio Guide P.133)

 


ステレオ・ミックスとモノ・ミックスでは若干の違いがある。
ステレオ・ミックスはオルガンでモノ・ミックスはギターだ。

 


【資料】

ジョージの作品の中でもベスト3に入る曲だ
心底「カッコいい」と感じたのはこの曲だ

(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下) P.104)

 


この曲は評価が高い。
とても地味な知名度の曲だけれど意識して聞けばよさのわかる曲だ。

 


【資料】

ジョージによる単独作1曲目のDon't Bother MeからWhite Album
においてもっとも重要な曲は、このSavoy Truffleだ。

なんとかっこいい曲か。
まるで全盛期のジョンが書くような曲ではないか。

この曲のレコーディングにはジョンがまったく関与していない。
それでもビートルズになっているのは不思議だが真実でもある

(これがビートルズだ P.212)

 


ここまでのジョージで最重要曲としている。おそらくこの後のSomethingが
際立っていることを考慮してのここまでなのだろう。

ジョンのような、それも全盛期のジョンのような曲としている。
ジョンが参加していないジョージのビートルズでジョンのような傑作ができた