Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-348- 【Happiness Is A Warm Gun】

 

【 Happiness Is A Warm Gun 】 -1-

 


今の感想

 


このセッションでの録音26曲目。
ジョンの曲

White Albumでのハイライトであり最高傑作。
これは間違いない。

ジョンは前作、前々作に続いて3作連続でA面ラストを飾る。
ジョンが絶好調のWhite AlbumにふさわしいA面ラストとなる。

ビートルズは最も出来栄えのいい曲をA面ラストに置く。
B面ラストはそのアルバムの本質を表わす曲だ。

だからこの曲はPlease Please Me、Please Mr. Postman、Ticket To Ride
錚錚たる曲の仲間に入る。

この曲は違う曲を組み合わせて1曲とした組曲だ。
それは初めて聴いた時からなんとなくわかっていた。

繰り返しがない。
めくるめく展開。

この曲の後にジョンは同じような組曲を作っていない。
この曲に影響され囚われたのはポールの方だ。

ポールはソロになってからもずっと組曲を作っていく。
ライフワークのように。

それはこの曲に圧倒されたからだ。
ポールは一生ジョンの影響から抜けられない。

何十年も前のTV番組でビートルズの最高傑作を討論するという番組があった。
みんなが売れたシングルとか有名曲の名を言っていた。

その中で若い男性の観客がHappiness Is A Warm Gunをあげた。
私にとっては衝撃だった。

この曲を最高傑作に挙げる人の存在が新鮮だった。
あげていいんだと思った。

この曲はロックン・ロールの歴史に残る曲だと思う
それはロックン・ロールの新しい側面を見せたからだ。

組曲というだけではなくロックン・ロールの内実。
暗い不安と絶頂への興奮、快感への希求。

もともとロックン・ロールが内包していたものかもしれない。
でもこの曲は具体的に取り出してわかりやすい形で見せてくれたのだ。