The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-323- 【I Will】
【 I Will 】 -7-
どうしてジョージは演奏に参加しなかったのだろう
○
【資料】
1968年9月16日
第1回録音
第1~67テイク
ジョージは参加せず3人で行われた。
ポールとジョンとリンゴは4トラック・テープ・レコーダーを使って
67テイクをストレートに録音。
ポールは歌いながらアコースティック・ギターを弾きリンゴはマラカス
とシンバルを受け持ち、ジョンは金属片を木片で叩いてビートを刻む
(The Complete Beatles Recording Sessions P.193)
:
第1回録音でベーシック・リズム・トラックを録音した。
67テイクを録音した。
ジョージは参加していない。
参加したのはポールとジョンとリンゴの3人だった。
4トラック・レコーダーを使用した。
3人同時に演奏したライブ録音だった。
ポールはアコースティック・ギターの弾き語り。
リンゴはマラカスとシンバル。ジョンは金属片を叩いてビートを刻んだ
○
【資料】
ジョージは9月16日のセッションに参加しなかったと思われる。
残りのメンバー3人でベーシック・リズム・トラックを録音しているからだ
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.211)
:
ジョージは参加していない。
ただ、セッション現場に来ていないかどうかは確実ではない。
残りのメンバー3人で演奏して録音した。
これは確実だ。
○
【資料】
ポールの一人多重録音
1 Blackbird
2 Mother Nature's Son
3 Wild Honey Pie
:
この資料はこれまでのセッションでポールが一人多重録音した曲名だ。
これまでに3曲がポール一人だけで演奏され完成されている。
「Blackbird」「Mother Nature's Son」「Wild Honey Pie」だ。
I Willではどうしてジョージは演奏に参加しなかったのだろう。
I Willはこの3曲と同じに分類される。
ポールの弾き語りでの曲だ。
だからジョージは演奏に参加しなかった。
ポールの弾き語りの曲だったからだ。
○
【資料】
ポールの一人多重録音へのジョンの関わり
1) Blackbird
:
左端にフランシー・シュワルツが座っている。
そのもう少し左にはジョンの姿もある。ポールの演奏を聞いている。
ジョンはリハーサルを一緒にしている。
ポールは1人で寂しく孤独にこの曲を録音したのではない。
ジョンが見守っている。
協力して寄り添っている。二人の仲はとてもいい。
リハーサルにはジョンが参加しアドバイスした。
演奏したのがポール1人だったというだけだ。
2) Mother Nature's Son
:
ポール以外のメンバーは一切参加していない。
ポール一人で録音した。
だが、リハーサルにはジョンも参加していた。
ポールは1人で寂しく孤独にこの曲を録音したのではない。
Blackbirdと同じくリハーサルにはジョンが参加しアドバイスした。
ジョンはこの曲に協力して寄り添っている。
3 Wild Honey Pie
:
ポールはWild Honey Pieを第1テイクで完成させた。
全てポールの演奏だった。
ギターを重ねドラムをオーバー・ダブした。
:
では、なぜジョンは演奏に参加したのか。
この資料はポールの一人多重録音である3曲の録音の様子だ
BlackbirdとMother Nature's Sonはリハーサル時にはジョンが
ポールの傍にいてアドバイスしている。
ポールは一人でこの2曲を録音したのではなく
ジョンが協力して寄り添っていた。
I Willも同じである。
ジョンは参加していた。
ポールの弾き語りの曲であり一人多重録音の予定の曲であったが
ジョンは見守っていた。協力して寄り添っていた。
その結果、パーカッションを叩いたに過ぎない。
ジョンとポールの結束と仲のよさはゆらいではいない。
Wild Honey Pieは歌詞のないポールの即興曲だったのでポールも軽い気持ちで
録音をしたのだろう。だからジョンの協力を求めていないのだろう。
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【資料】
4トラックで3人で録音した。
第1テイクはシンプルでポールがアコースティック・ギターで弾き語り
リンゴとジョンがドラム、シンバル、マラカス、スカルでのパーカッションを加えた。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.211)
:
4トラックに3人で演奏、録音した。
ポールが弾き語り、リンゴとジョンがパーカッションを加えた。