The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-251- 【Mother Nature's Son】
【 Mother Nature's Son 】 -3-
アレンジを誰がいつ決めたのか
○
【資料】
1968年6月11日
A】 Blackbird/congratulations
B】 Blackbird-リハーサル
C】 Helter Skelter / Blackbird
~中略~
I】 Mother Nature's Son / Blackbird-リハーサル
~中略~
U】 Blackbird-リハーサル
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.176)
:
セッションが始まって2週間後の6月11日
ポールはBlackbirdを録音した。
BlackbirdのリハーサルでポールはHelter Skelterと
Mother Nature's Sonも演奏した。
このリハーサルは映像が残されている。
そこにはポールとジョン、フランシーとオノ・ヨーコ、マーティンがいた。
Mother Nature's Sonの録音にはポール以外のメンバーは一切参加していない。
ポール一人で録音した。
だが、リハーサルにはジョンも参加していた。
ポールは1人で寂しく孤独にこの曲を録音したのではない。
Blackbirdと同じくリハーサルにはジョンが参加しアドバイスした。
ジョンはこの曲に協力して寄り添っている。
○
【資料】
1968年6月11日
リハーサルの時の様子
ポールはリハーサルを続け、エルヴィスの声音をしたり
トーキングブルース調にしたりした。
ジョンは一緒に演奏している。
ジョンはコントロールルームに向かい曲のアレンジについて話し合う。
Mother Nature's Sonをポールは弾き語った。
ポールは弦楽四重奏を考え、ジョンはブラスを提案した。
ポールはこの曲にはブラスがふさわしいとわかった。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.177)
:
ポールはMother Nature's Sonのアレンジをジョンに相談したかったのだろう。
ジョンは親身に相談に乗りアレンジを一緒に考えている。
ジョンはブラスを提案した。
実際にMother Nature's Sonはブラス奏者がホルンを演奏している。
この日のこの時にアレンジが決定した。
ポールはジョンの提案通りのアレンジにした。
それから2ヵ月後の8月9日にMother Nature's Sonは録音されるが
アレンジはこの時のジョンの提案通りのアレンジだった。
ポールはメンバーの参加なく一人で録音したが
事前にジョンとアレンジを決めていた。二人の共同作業だった。