The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-148- 【Cry Baby Cry】
【 Cry Baby Cry 】 -8-
Esher Demos(イーシャー・デモ)と以後ジョンが曲を書いていないことについて
○
【資料】
「ホワイト・アルバム」(3CDデラックス・エディション)
CD3 19曲目
ロング&音質向上ヴァージョン
(レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.94)
:
この曲はEsher Demosにてデモ録音されている。
「ホワイト・アルバム」(3CDデラックス・エディション)での3枚目に収録されている。
Esher demoのヴァージョンとWhite Albumのヴァージョンはほとんど同じ。
この曲もEsher demosにてアレンジは完成している。
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【資料】
Esher Demos(イーシャー・デモ)
録音順
Cry Baby Cry
Child Of Nature★
The Continuing Story Of Bungalow Bill
I'm So Tired
Yer Blues
Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey
What's The New Mary Jane ★
Revolution
While My Guitar Gently Weeps
Circles★
Sour Milk Sea★
Not Guilty★
Piggies
Julia
Blackbird
Rocky Raccoon
Back In The USSR
Honey Pie
Mother Nature's Son
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Junk★
Dear Prudence
Sexy Sadie
★White Albumに収録されず
(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.346)
:
Esher Demosで録音された全23曲
Esher Demosにて録音された順
Cry Baby Cryは一番最初に録音されている。
だから私はジョンの自信作だろうと考えていた。
でも2番目の録音はChild Of NatureでWhite Albumに収録すらされていない。
Esher Demosでは自信作から録音したというわけではないようだ。
Esher Demosを録音順に見ていくとジョンの作品から優先して録音していることがわかる。
Cry Baby CryからRevolutionまで8曲続けてジョンの作品だ。
自分でもいい曲だと思える曲がたくさん書けたのだろう。
ジョンの録音への意気込みがうかがえる。
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【資料】
Kenwood Demos(ケンウッド・デモ)
Happiness Is A Warm Gun
Mean Mr. Mustard
Polythene Pam
Glass Onion
:
Kenwood DemosでジョンはHappiness Is A Warm GunとGlass Onionを録音している。
この2曲とEsher Demosでの録音を合わせるとほとんどのジョンの収録曲が揃う。
他には1曲だけ、Good NightだけがEsher Demosにてデモの作成がされていない。
Good Nightはジュリアンとの別離の後、5月26日以降の作品だからだ。
他にはEsher Demosの後White Albumのセッション中にジョンは全く曲を作っていない
作曲へ興味が向いていない。
インド旅行ではジョン自身が驚くほどの大量の曲ができた。
インド旅行の後はジョンは作曲していない。なぜだろうか。
才能が枯渇したのではない。
インド旅行のときは大量に次々と曲を書いた。素晴らしい曲ばかりだ。
急に才能がなくなるというのは無理がある。
インド旅行のときは他にすることもなかった。集中できた。
それがセッションが始まってからはジョンの興味が他に向いたのだろう。
その他への興味はオノ・ヨーコと深くつながっていると思う。
ここまでジョンは一心不乱にWhite Albumの録音をしてきた。他への興味が何なのか。
セッション以外のジョンの行動を追うことで判明するかもしれない。