The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-213- 【While My Guitar Gently Weeps】
【 While My Guitar Gently Weeps 】 -11-
ジョンはベースを弾いたのか
○
【資料】
エリックはジョンのもともとのギター・パートを消して
リード・ギターを録音した。
ポールはベースをファズ・ボックスを通して弾いた。
ジョージはオルガンとリード・ボーカルをオーバー・ダブした。
これにはポールのハーモニーも入っている。
リンゴはタンバリンとカスタネットをオーバー・ダブした。
これでジョージはとうとうアルバムの自信作を完成させた。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.210)
:
録音最終日、エリック、ポール、ジョージ、リンゴはそれぞれオーバー・ダブをした。
資料にはジョンが最終日にオーバー・ダブをしたとは書かれていない。
○
【インタビュー】
ジャイルズ・マーティン
ジョンはベースをオーバー・ダブしたけどね。
(レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.43)
:
9月6日の録音最終日、ジョンだけ何もオーバー・ダブをしていない。
ジョンはベースを弾いたのだろうか。
マーティンはこの日もセッションに参加していない。
ジャイルズは父のマーティンから情報を得たのではない。
ジャイルズは何かからジョンのベースの情報を得た。
それは他のスタッフかもしれないしテープなどへのメモかもしれない。
この曲をもう一度聴いてみる。
右のスピーカーからはポールのあの素晴らしいベースが聞こえる。
このベースがこの曲を支配している。このベースに耳をそばだてながら聞くと
この曲の真髄を聞くことができる。素晴らしいベースだ。
次にベースの音量を上げて左のスピーカーの音だけを聞いてみる。
そうするとポールのベースとは違うベースが聞こえる。
この曲には2つのベースが入っている。
これがジョンのベースなのだろう。
最終日ジョンも他の3人と同じくこの曲にオーバー・ダブした。
それは左スピーカーから聞こえる音量を絞ったベースだ。
エリックがやってきてセッションを見学している。
その中で一人だけ何もオーバー・ダブしないのがいたたまれなかったのだろう。
○
【資料】
ポールはゴツイ音で和音ありのプレイだ。このベースをエリックは高く評価している。
前代未聞のぶっとぶベースだ。
この曲全体を支配している
(全曲解明!!ビートルズサウンズ大研究(下) P.75)
:
エリックが評価したポールのベース。
この曲を支配している。
○
【資料】
ポールのベースはかなりゴリゴリの音にチューニングされクラプトンに
決して負けていない素晴らしい演奏をしている
:
ジョージの思惑どおりポールは素晴らしいベースを演奏した。
ジョージは素晴らしいリード・ギターとベースを手に入れた。