Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 58- 【Blackbird】

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NMEオリジナルズ:1962~1970 ザ・コンプリート・ストーリー

【 Blackbird 】 -16-

 


ポールはこの曲で黒人公民権運動を歌ったのか。

 


【インタビュー】

1968年11月

ポール
Blackbirdはただギターを弾いて歌う曲なんだ。
バックには他に何もいらない。
だって歌として何もそこにはいらないから。
僕らはブラックバードサウンドを最後に加える、それだけのことさ

(NMEオリジナルズ:1962~1970 ザ・コンプリート・ストーリー P.112)



White Albumリリース当時のNew Musical Expressのインタビュー。
ポールは公民権運動に触れていない。

もしも本当に黒人の公民権運動に触発されて作ったのなら
1曲ずつ解説したこのインタビューで話すのではないだろうか。

話してはいけない理由はなにもない。
時代は味方している。話した方が賞賛を得られるだろう。

「ただギターを弾いて歌う曲」と解説している。
公民権運動は、後で説明として加えただけなのだろう。

少なくともリリース当時に公民権運動に触発されたとの
資料はない。

 



【資料】

ピート・ショットン

ポールはジョンの赤裸々な曲のいくつかを嫌ってることを
隠そうともしなかった。
はっきり言ってしまえば「Revolution」と「Revolution 9」だ。

「Revolution」はビートルズが政治的なメッセージをはっきりと
盛り込んだ最初の曲だった

だからこそポールも慎重になったんだよ。
彼は根っからのノンポリだし、ビートルズはそんな重いトピックスに
近づかないほうがいいとおもったはずだから

(ビートルソングス P.125)

 


ポールは今まで政治的な歌詞を書いたことがない。
1曲もない。

もしもこの時ポールが政治的な歌詞を書いたのであれば
それはジョンのRevolutionを聞いて触発されたためという理由以外にない。

でもポールは「Revolution」の政治性を嫌っている。
ジョンの革命への意思表示をすること自体を嫌っている。

ポールはビートルズ時代に徹底して政治的なメッセージを避けたのだろう。
それは周囲がはっきりとわかるくらいのものだったのだろう。

だからジョンの親友でありビートルズの身近にいたピートは
ポールのことをノンポリだと言ったのだろう。

そんなポールがこの時に黒人の公民権運動の歌なんて書かない。
Blackbirdは黒人の公民権運動の歌ではない。