The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 17- 【Revolution 1】
【 Revolution 1 】 -16-
ジョンはオノ・ヨーコから何を学んだのか
○
【資料】
「未完成作品第1番:トゥー・ヴァージンズ」
ジョンとヨーコの交際の記念碑
~中略~
ジャケットはセルフ・タイマーで撮られたジョンとヨーコの全裸写真
そこにヨーコとの出会いによってもたらされたジョンの新たな出発の
決意と喜びが表出している。
(レコード・コレクターズ 1990年 12月 P.40)
:
ジョンの新たな出発だった。
ヨーコとのアルバムは記念碑になった。
ジャケットの全裸写真は新しい世界観を印象付ける
ジョンの固い決意がある。
○
【資料】
ジョンにとってヨーコはそれまでの不安と苛立ちを
取りはらってくれた守護神。
~中略~
ジョンはヨーコをビートルズの一員にしようとさえ考えていた。
(レコード・コレクターズ 1990年 12月 P.41)
:
衝撃だが確かにそうだ。
ジョンの性格、行動原理。この時のジョンの受けた衝撃。ジョンに革命がおこったこと
全てを考え合わせれば「ヨーコをビートルズの一員に」というのはあり得ることだ。
ジョンはそう考えただろう。
だからこそ、オノ・ヨーコは「White Album」のセッションにずっと参加する。
そこまで思っていなければありえないことだ。
○
【インタビュー】
ジョン
ヨーコは、・・・ぼくは自分の喉をもう一度開いたんだ。
(レコード・コレクターズ 1990年 12月 P.41)
:
ジョンの再生。
ジョンは当然自覚している。
○
【資料】
音楽を奏でることだけが音楽ではない。
それがジョンがヨーコから学んだ最も重要な事柄だった
(レコード・コレクターズ 1990年 12月 P.41)
:
ジョンはオノ・ヨーコから教わる。
音楽、前衛音楽以外のことを。
音楽を演奏する自分を意識するということを。
ジョンを縛っているのは自分ではなく他者だということ。
自分の考えをもって反抗することを。
自分の表明。
ジョンは間違っていないということ。
批判されるべきは間違った他者と社会であるということ。
自分の意見を表明する。反抗する。闘う。
体制への反抗。反体制。
ジョンは12年前にRock'n Rollから教わったことをもう一度、
オノ・ヨーコから教わり直す。そしてここにもう一度、反体制の表現者として再生する
○
【資料】
60年代末のビートルズは60年代末の気分に敏感に反応している。
透明よりも混沌を好むこと。
叛乱に価値を置くこと。
~中略~
~中略~
ドイツで始まったアーティスト集団だが、やがて本拠地を
ニューヨークに移した。
~中略~
オノ・ヨーコもメンバーだった。
(レコード・コレクターズ 1996年 11月号 P.31)