The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 75- 【Everybody's Got ~】
【 Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey 】 -12-
歌詞の「Monkey」はオノ・ヨーコのことなのか、ヘロインのことなのか
○
【インタビュー】
1980年9月
Playboy Interview
ジョン
ぼくとヨーコのこと
(ビートルソングス P.144))
:
「Me」はジョン、「My Monkey」はオノ・ヨーコ
ジョンとオノ・ヨーコを歌っているとジョンは発言している。
だが、ジョンが自分の愛する恋人を「Monkey」と呼ぶだろうか。
「Monkey」と呼ぶ歌詞を書くだろうか。
「Monkey」はアジア人の蔑称であるのでオノ・ヨーコを「Monkey」と呼んだら
ジョンは怒るだろう。そんな言葉をジョンは歌詞にはしないと思う。
○
【年表】
1968年5月第3週
Esher Demos(イーシャー・デモ)
1968年6月18日
ジョン & ヨーコ、芝居を観に行く。
その後、イギリスのマスコミが反ヨーコを表明する。
:
漫画でヨーコをジョンにしがみつく「オノ」という猿と書かれ怒ったジョンが作曲した
という資料もあります。
真実だとするとこの曲が作成されたのはジョンがマスコミにオノ・ヨーコを公にした
6月18日以降に歌詞が書かれたということになります。
実際には5月第3週にすでに「Monkey」を含む歌詞は作成され歌われているので
矛盾します。これは後で加えられた説明ではないでしょうか。
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【資料】
このモンキーという語は40年代からジャズの世界でヘロインのことを表す隠語でもあり
ドラッグ絡みの曲だろうと解釈する説も根強い
(レコード・コレクターズ 2018 12 P.87)
:
モンキーがヘロインの隠語だから
この歌詞のモンキーもヘロインとする資料もある。
この頃、ジョンは強いドラッグをするようになり、ヘロインもしているはずです。
「My Monkey」はヘロインのことという説もうなずけます。
White Albumには他にもジョンのドラッグ・ソングがあります。
だからこの曲もヘロインについて歌っていても何の不思議もない。
曲を作っていた時はヘロインを想定していたが後になって
「My Monkey」はオノ・ヨーコと説明をしたということもあり得る。