The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 18- 【Revolution 1】
【 Revolution 1 】 -17-
バック・コーラスについて
○
【年表】
1968年5月
Esher Demos(イーシャー・デモ)
Revolutionのデモを録音する
1968年5月30日
Revolution録音(1と9の原曲)初日、第18テイク
1968年5月31日
ポールとジョージとポールの新しいガール・フレンド、フランシー・シュウォーツ
がバック・コーラスをオーバー・ダブ
コーラスは「shooby doo-wop」
1968年6月4日
ジョンがリード・ボーカルを録り直す。
ポールとジョージが異なるバック・コーラスをオーバー・ダブ
「Mama…Dada…Mama…Dada…」
採用されず
1968年6月21日
ブラスをオーバー・ダブ。
ジョージのリード・ギターをオーバー・ダブ
完成
:
コーラスはデュー・ワップ調の「shooby doo-wop」だった。
このコーラスは「Revolution 1」と「Revolution」(プロモ用)に入っている。
コーラスはポールとジョージとポールの新しいガール・フレンド、
フランシー・シュウォーツの3人。
でもどんなに聞いても女性の声が聞き取れない。
フランシーの声が聞き取れない。
デュー・ワップ調の「shooby doo-wop」のコーラスは5月31日にしか録音されてない
だからフランシーが参加した5月31日のテイクが使用されていることは間違いない。
彼女は遠慮して声は出さなかったのかもしれない。
そういう女性だったのかもしれない。
初日の第18テイクでは4分50秒から後半の混沌の中に
「shooby doo-wop」のコーラスが小さく聞こえる
だから「shooby doo-wop」のコーラスのアイデアは録音の最初からあった。
ただ、Esher Demosではこのコーラスはない。ジョンの元々のイメージにはない。
○
【資料】
1968年6月11日(13日)
アップル・レコードのプロモーション・ビデオ用にEMIスタジオで
「Blackbird」を弾き語りするポールを撮影。
(The Complete Beatles Chronicle 1957-1970 P.349)
:
このプロモーション・ビデオで演奏するポールの左側に
フランシー・シュウォーツが座っている。
少なくとも6月11日まで(13日の関係者の証言あり)
ポールはフランシーをスタジオに連れてきている。
○
【資料】
「Blackbird」のシーンはアップル・レコードのプロモーション用に
使われたフィルム
(Beatles Anthology 映像版 vol.8 付属解説書)
:
この映像は残されている。Beatles Anthology 映像版 vol.8 で見
ることができる。
「Blackbird」の最初の10秒間。左側に座っている。