The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-368- 【Honey Pie】
【 Honey Pie 】 -1-
今の感想
○
このセッションでの録音27曲目。
ポールの曲
アナログ盤は2枚組、D面まである。
この曲はアナログ・アルバムではD面に入っている。
D面はRevolutionの面だ。
Revolution 1とRevolution 9の間にはさまれて夢から悪夢へと
変わっていく流れの中に混在し内包されている。
Honey Pieは最初に現れる夢の部分だ。
とても奇異な曲。少なくともロックン・ロールではない。
ビートルズの曲として外れていると思うのに違和感はない。
ビートルズはロックン・ロール・バンドなのに
ロックン・ロールではない曲が混じっているのにすんなりと受け入れられる。
それはなぜだろう。
White Albumだからなのか。それともSgt. Pepper'sの後だからなのか。
それともポールのルーツとしてビートルズに
もともともたらされていたからなのか。
聴いていると楽しい。
幸せな夢。
同じD面に入っているCry Baby Cryも同じように
White Albumの時期に作られた曲ではなかった。
その前のMagical Mystery Tourの流れを汲む曲だった。
この曲もそうだ。Sgt. Pepper'sの世界観だ。
以前のビートルズの流れを汲む曲がRevolutionのD面に2曲
Revolutionにはさまれて収録される。
幸せな夢と悪夢を混沌の状態で内包するRevolutionが
D面を支配している｡それがWhite Albumの本質だ。
