The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-245- 【Not Guilty】
【 Not Guilty 】 -3-
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【年表】
1968年5月30日
Revolution録音(1と9の原曲)初日、第18テイク
クリス・トーマスがジョージ・マーティンのアシスタントとして参加する。
1968年8月7日
Not Guilty
第1回録音
:
5月30日、White Albumのセッションの初日
クリスはアシスタントとして初めてビートルズのセッションに参加した。
その後もクリスはアシスタントとしてビートルズの録音現場で働いた。
2ヵ月後の8月7日にNot Guiltyの録音が開始
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【インタビュー】
マーティンは僕をアシスタントにしてくれて、その最初の仕事が
White Albumだった
(レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.64)
:
クリスはマーティンに雇われた。
最初の仕事がWhite Albumでのマーティンのアシスタントだった。
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【インタビュー】
あとはThe Continuing Story Of Bungalow Billのメロトロン
コーラスも
Savoy Truffleでハモンドオルガンかエレピ
Long Long Longのピアノ
(Glass Onionの)リコーダーをポールとふたりで吹いた
(レコード・コレクターズ 2018年 12月 P.64)
:
ここでのインタビューではNot Guiltyのハープシコードの演奏の発言はない。
Piggiesではハープシコードを演奏しているのでクリスが演奏はできるのは確かだ。
The Continuing Story Of Bungalow Billではメロトロンとコーラスもしている。
他、ハモンドオルガン、エレピ、ピアノ、リコーダーも弾いている。
クリスは演奏はできる。ビートルズのメンバーに重宝された。
ではNot Guiltyのハープシコードはクリスが弾いたのだろうか。
演奏はできるけれどベーシック・リズム・トラックで演奏するだろうか。
ビートルズの3人のメンバーと一緒にライブで演奏して録音することがありうるのか
クリスが演奏していると発言した上記の他の曲は全てまだ録音されていない。
この時期にメンバーとのライブ演奏がありうるのだろうか。
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【年表】
1968年9月9日
Helter Skelter
第2回録音
クリス・トーマスのプロデューサーとしての初日
:
Not Guiltyのセッションから1ヶ月後
Helter Skelterを録音中にマーティンは休暇をとりクリスがプロデューサーを務めた。
クリスがプロデューサーとなりスタジオに入った時に
ポールからクリスに言葉がかけられる。その言葉が以下だ。
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【資料】
初めのうちはビートルズに冷たくされたよ。
ポールはこう答えたのさ。
「君が僕らをプロデュースしたいならそうすればいい。
もしそうでないなら、追い出されても文句言うな」
これが励ましの言葉と思えるかい?
(The Complete Beatles Recording Sessions P.192)
:
Not Guiltyの録音から1ヵ月後の時点でクリスとビートルズはこの状況だった。
Not Guiltyの時はもっと関わりが薄かっただろう。
その中でオーバー・ダビングであればまだしも一緒に演奏しての
ライブ録音は考えられないと思う。
断定はできないがここではベーシック・リズム・トラックでクリスは
ハープシコードを弾いていない。弾いたのはジョンとする。