Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-227- 【Hey Jude】

Paul McCartney、1968年7月30日



【 Hey Jude 】 -10-

 


なぜジョージ・ハリスンは第2回録音でギターを演奏していないのか。

 


【資料】

映画のビートルズ出演の部分は2分32秒。
いくつかの異なる演奏が編集されている。
スタジオでの会話のあとで「St. Louis Blues」が演奏される。
その後Hey Judeの演奏の後、コントロール・ルームのジョージ・ハリスンが映し出される

(Complete Beatles Audio Guide P.179)

 


この映画のビートルズの出演部分は全部で2分32秒だった。
最初はスタジオ内での会話でありその後演奏、コントロール・ルームの映像だった。

映画に使われていない残りの部分の映像も残っている。
You Tubeで見ることができる。Hey Jude、take 9で検索できる。

そこニはスタジオ内でポールとジョージが会話している姿がある。
ジョージはギターを持ってスタジオ内にいる。

ということは最初はジョージはギターを弾くつもりだった。
弾くつもりでギターを持ってスタジオにいた。

そこで演奏を始める前にポールと打ち合わせをした。
その後、ジョージはギターを弾くのをやめてコントロール・ルームに入った。

ポールがジョージにギターを弾くのをやめさせたのだ。
弾かないようにポールが指示しているのがこの映像のポールとジョージの会話だ。

ジョージは不満ではあったが弾くのをやめた。
残りの3人でHey Judeを演奏して録音した。

途中で「St. Louis Blues」を即興で演奏している。
最後はコントロール・ルームにいるジョージとマーティンが映し出されている。

ジョージはポールからギターを弾かなくていいと指図された。
マーティンはビートルズからプロデュースしなくていいと退けられた。

マーティンは前日のセッションには参加していない。
心得顔で映像に映っているがHey Judeを聞くのはこの時が初めてだ。

 


【資料】

ジョージのギターは無しにされた。
ジョージは各ヴァースの後に答えるようにエレクトリック・ギターを
弾きたかったがポールになくていいと言われた。
それでジョージはこのセッションでは演奏せずコントロール・ルームにいた

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.196)

 


アレンジは作者が決める。
だからポールの意向に逆らってジョージがギターを弾くことはできない。

プロデュース権はマーティンではなく作者にあった。
ポールはポールの曲、ジョージはジョージの曲を好きにプロデュースする。

ジョージはギターの演奏を全面的にポールに止められたのですることがない。
だからこのセッションではスタッフと共にコントロール・ルームにいた。

 


【資料】

ジョージ・マーティンはオーケストラ用のスコアを書くため
セッションの最後にできたラフなステレオ・ミックスを作り持ち帰った。

(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.355)

 


ジョージ・マーティンは第1回目のセッションは休んだが以後は出席している。
Hey Judeではオーケストラをいれることになりスコアを書いた。

マーティンはプロデュースはさせてもらえないがスコアは任される。
ビートルズは便利にマーティンを使った。

マーティンは翌々日までにスコアを書いてくる。
この段階でマーティンの意欲はまだ完全に失われてはいない。