The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-169- 【Helter Skelter】
【 Helter Skelter 】 -8-
ポールは追い詰められると傑作を残すことについて
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【年表】
1968年7月18日
Helter Skelter
第1回録音
1968年7月20日
ポール、ジェーン・アッシャーと婚約破棄
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第1回録音はジェーン・アッシャーとの婚約破棄を発表する2日前だった。
当然この録音時にはジェーンとの仲はすでに破局していた。
ポールはジェーンと破局した真っ只中で第1回録音をした。
この曲のブルース・ヴァージョンを演奏し歌った。
だからこのブルース・ヴァージョンにはポールの心の修羅場がある。
あの迫力はポールが精神的に追い詰められているからだ。
ジェーン・アッシャーとの婚約解消がブルース・ヴァージョンを作らせた。
ポールは精神的に追い詰められると優れた演奏と歌を残す。
この後ポールは解散まで精神的に追い詰められていく。そして信じられないくらい
素晴らしい作品を残していく。解散前後のポールは神がかっている。
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【年表】
1970年4月17日
ポール
ソロ1st「McCartney」発売
1970年5月8日
ビートルズ
ラスト・アルバム「Let It Be」発売
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White Albumのセッションから2年後にビートルズは解散状態となり
ポールはソロ・アルバムをリリースする。
ビートルズ解散という耐えられない衝撃を受けたポールは
ソロ1st「McCartney」という素晴らしい作品を残す。
ポールが追い詰められて素晴らしい作品を生み出すようになった時期
その転換点はジェーンとの婚約破棄だ。
それまでポールは公私共にバンド活動も私生活も順調だった。
誰に臆することもなく好きなことだけをしていた。
好きなことをした結果バンドは想像以上に評価された。
ジョンはずっとそばについていたし自他共に認めるパートナーだった。
ポールは幸せだっただろう。悩む点が全く見つからない。
そのポールの幸せだった期間が終わりを告げる。
その転換点がジェーンとの別れだ。
ここからポールはひしひしと痛みを感じていく。
厳しい現実に直面し追い詰められたポールは
これまでにはない緊張感にあふれた素晴らしい作品を作り始める。
ポールもジョンと同じように混沌と叛乱の時代精神にのまれたのだ。
ポールも人生の革命、大転換点を迎えていく。
White Albumはジョンとポールの人生そのものとリンクしている。
二人の人生を映し出している。
二人の心の中をWhite Albumから覗くことができる。
そんなアルバムはWhite Album以外にはない。
そしてここからポールの作品群はジョンと同じように厳しく緊張感にあふれた
それまでとは違う作品になっていく。
White Albumでの混沌と叛乱の中での作品がジョンと同じように
そのままストレートにソロ1stにつながっていく。
