Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 247- 【Not Guilty】

アルバム「慈愛の輝き」



【 Not Guilty 】 -5-

 


なぜアルバムに収録されなかったのか

 


【資料】

アセテート盤用にラフ・モノ・ミックスが作成されたが
レコーディングはこれ以上先に進められず2枚組みアルバム「ザ・ビートルズ」に
収録する目的でモノ/ステレオミキシングが行われることもなかった。

(The Complete Beatles Recording Sessions P.183)

 


アセテート盤用のラフ・モノ・ミックスは、その日に作成された。
しかしWhite Albumに収録用のモノ/ステレオミキシングは作られなかった。

録音は終了したもののWhite Albumに収録しようということには
一度もならなかったということだ。

 


【資料】

記者のアラン・ホールがコントロール・ルームで録音の様子をみていた。
ジョージはリード・ボーカルをオーバー・ダブした。
ジョンとポールはハーモニーをつけたがジョージは納得しなかった。

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.199)

 


録音の現場に記者が同席していた。
ジョンとポールがハーモニーをつけたがジョージは納得しなかった。

ジョージは作品の出来に不満があった。
これでは満足できなかった。だから収録用のミックスを作らなかった。

 


【資料】

Not Guiltyはステレオ・ミックスが作成されなかったことから見て
この2枚組みアルバムに入れるつもりがなかったようだ

(The Complete Beatles Recording Sessions P.202)

 


この曲自体はジョージの自信作だ。
While My Guitar Gently Weepsに続いてジョージの曲では2曲目に録音している。

ソロになってから、1979年のアルバム「慈愛の輝き」でリメイクして収録している。
曲としてはジョージは自信をもっていたということだろう。

そしてWhite Albumのセッションで完成させている。
完成はさせたが収録のためのモノ・ミックス、ステレオ・ミックスとも作っていない。

完成したあとにWhite Albumへの収録を全く考えなかった。
収録の検討すらされなかったということだ。

ジョージは曲に自信はあったが、完成ヴァージョンの出来がよくなかった。
出来にジョージは不満があった。だからアルバムに収録しなかった。

前の曲、While My Guitar Gently Weepsではジョンとポールは最初まじめに
取り組んでくれなかった。二人を真剣にさせるのに策を弄した。

エリック・クラプトンをセッションに参加させて曲は見違えるようによくなった。
ポールの素晴らしいイントロがついた。ポールの素晴らしいベースがついた。

エリックが参加してから直後の変化だった。
その変化はジョンとポールが真剣に取り組んだからだとジョージは考えた。

一方、今回のNot Guiltyではいい録音にならなかった。
それはジョンとポールが真剣に取り組まなかったからだとジョージは考えただろう。

自分の曲に真剣に取り組んでくれないジョンとポールをジョージは責めた。
その怒りの表現がこの曲の収録を検討することもなく没にすることだった。

ジョージは二人との溝を感じ心は離れただろう。
このバンドでは自作のいい曲を作成できない。私は浮かばれない。

 


【資料】

モノ・ミックスがその日に作られた。
しかしWhite Albumに収録はされなかった。
ステレオ・ミックスは10月にされた。

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.199)

 


ここでのモノ・ミックスはアセテート盤用のラフ・モノ・ミックス。
アルバムに収録用のモノ・ミックスではない。

この資料ではステレオ・ミックスは10月に作成されたとしている。
でも他の資料ではステレオ・ミックスの作成の記載はない。

本当にステレオ・ミックスは作成されたのだろうか。
それはアルバム収録を検討してのステレオ・ミックスだったのだろうか。

アルバム収録を検討されたのであれば必ずモノ・ミックスが作成されるはずだ。
この時はまだモノラルが主流だったからだ。

しかしアルバム収録用のモノ・ミックスが作成された記載はこの資料を含めてもない。
ここではアルバム収録を考えてのモノ、ステレオ・ミックスは作成されてないとする