The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-164- 【Helter Skelter】
【 Helter Skelter 】 -3-
CD版 Anthology3に収録されている録音初日のブルース・ヴァージョンについて
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【年表】
1968年6月11日
Helter Skelter/Blackbird - リハーサル
1968年7月18日
Helter Skelter
第1回録音
:
ポールがBlackbirdのリハーサルの中でHelter Skelterを弾き語りしてから1ヵ月後
7月18日にHelter Skelterの初回録音が行われた。
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【資料】
このリハーサル・ヴァージョンは演奏時間がたいへん長く、
おまけに発表される機会がなかったため、ずっと「伝説」のように語りつがれてきた。
ここでは12分以上もあったテイク2を5分弱に編集してある。
(CD版 Anthology3 付属説明書 P.9)
:
初日の録音の3テイクのうち第2テイクをCD版 Anthology3で聞くことができる。
ただし12分35秒あったものを編集で短縮している。
ずっと未発表だった。CD版 Anthology3で初めて発表された。
CD版 Anthology3の間違いなく白眉となった。
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【資料】
1968年7月18日
午後10時半~3時半
エクステンデッド・ヴァージョンを3テイク録音
収録されたHelter Skelterはこの日のヴァージョンとは全く違う
アルバム・ヴァージョンは9月9日からレコーディングを始めたリメイク版
7月18日録音のものは本質的にリハーサルで未発表。
第1テイクは10分40秒、第2テイクは12分35秒、第3テイクはなんと27分11秒
3テイクとも似通った内容でドラムス、ベース、リード・ギター、リズム・ギターが
ライブで演奏される。
オーバー・ダビングはなし
(The Complete Beatles Recording Sessions P.192)
:
この日はCry Baby Cryの録音最終日だった。Cry Baby Cryを完成させた後に
夜中からビートルズはHelter Skelterの演奏を3テイク録音した。
演奏は長いブルース・ヴァージョンだ。
White Albumに収録されたヴァージョンとは全く違っている。
3テイクともとても長い録音だった。
演奏はライブでメンバー4人が同時に演奏している。
楽器の構成はドラムス、ベース、リード・ギター、リズム・ギターであり
ビートルズの基本構成である。