The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 106- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】
【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -6-
録音初日の録音経過をみる
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【資料】
1968年7月3日
録音初日
ベーシック・リズムに加え、ポールがマイクなしでガイド・ボーカルを入れている
(The Complete Beatles Recording Sessions P.173)
:
まず、リズム・トラックを録音した。
ポールのガイド・ボーカルが入っている。
このガイド・ボーカルの入ったテイクはリリースされていない。
それともテイク5(CD版 Anthology3 1-11曲目)で聞き分けられないだけなのだろうか
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【資料】
ポールとリンゴがリズム・トラックを7テイク録音し、まずテイク7にオーバ・ダビング
(The Complete Beatles Chronicle 1965-1970 P.351)
:
ポールとリンゴのみでリズム・トラックを録音した。
録音は7テイクだった。第7テイクをベストとしオーバー・ダブをした。
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【資料】
最初はシンプルに始まった。
ポールがアコースティック・ギターとガイド・ボーカル、
リンゴがドラムでリズム・トラックを7テイク録った。
ベストは第7テイクとなり、第7テイクにポールのリード・ボーカルと
アコースティック・ギターがオーバー・ダブされた。
その後ポールは第4テイクの方がよいと思いセッションの終わる前に
第4テイクにもっと熱の入ったエレクトリック・ギターにも聞こえる
アコースティック・ギターをオーバー・ダブした。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.184)
:
ポールのリード・ボーカルとアコースティック・ギターがオーバー・ダブされた。
ここでポールは心変わりした。
リズム・トラックのベストを第7テイクから第4テイクへと変更した。
そのために今度は第4テイクにアコースティック・ギターをオーバー・ダブした。
この曲の録音ではポールは心変わりが多い。
1日目のリズム・トラックの録音からすでにベスト・テイクを迷っている。
ポールはシングルにしようと思う曲では録音時に迷うことが多い。
前のアルバムではWhen I'm Sixty-fourがそうだった。
もっとよくなるのではないか。ポップスのマジックがかかるのではないか。
ポールは満足できていないのだろう。もっといい曲であるべきだと思うのだろう。