Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 102- 【Ob-La-Di,Ob-La-Da】

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Lady Madonna / The Inner Light ,Single

【 Ob-La-Di,Ob-La-Da 】 -2-

 


今回のシングルへのジョンとポールのそれぞれの思いはどうだったのか

 


【年表】

1968年3月15日
シングル
Lady Madonna/The Inner Light リリース

1968年7月3日
Ob-La-Di,Ob-La-Da
録音初日

1968年8月30日
シングル
Hey Jude/Revolution リリース

 


前回のシングル・リリースからもう4ヶ月経っていた。
今までは4か月に一度、遅くても6か月後にはシングル・リリースしていた。

そろそろシングルを作成しなければならない。
それはジョンもポールも十分わかっていた。

シングルの曲を録音する時期だ。
ジョンは考える。

革命への時代の流れ、ミック・ジャガーが反体制のヒーローに祭り上げられている今。
次のシングルは「Revolution」しかない。

「透明よりも混沌を好むこと。叛乱に価値を置くこと」
ジョンは「混沌と叛乱」の思想に染まった自分の意思表明をしたい。

「Revolution」でビートルズ初めての社会的声明を出したい。
ビートルズは時代に追いつくだろう。当然、A面だ。

ポールは考える。
A面をとりたい。ただただとりたい。

前回はLady Madonna、その前はHello GoodbyeでA面をとった。
2連勝中だ。

その前はAll You Need Is Loveで負けたけれど、その前はPenny Lane
その前はEleanor Rigby、その前はPaperback Writer、その前はWe Can Work It Out

両A面があるとはいえ最近は7枚のシングル中6枚がポールだった。
次もとりたい。

ポールはシングルA面に対して、あくなき欲望を持っている。
認められたい。ジョンにすごいと言われたい、思われたい。

頼りにされたい。
ポールがいないとダメだと思わせたい。

ポールは次のシングルも当然、A面をとりにいく。
ジョンのように時代の趨勢、社会的意識の表明などには興味はない。

ポールにあったのは認められたいということ。
それも究極にはジョンに認められたいということ。

ポールは多くの人に賞賛されたが満足することはない。
だがジョン1人のみに見限られると、ポールは崩壊する。

最終的に今回のシングルは前回から5ヶ月開けてリリースされた。
A面はポールだった。