The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 240- 【Hey Jude】
【 Hey Jude 】 -23-
プロモーション・ビデオでの演奏について
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【資料】
レコードのテイクから後半のアドリブ・ボーカルを抜いたテープを
流しそれに合わせて演奏している。
前半もレコードと生録りのダブル・トラック・ボーカル
(ザ・ビートルズ・コンプリート・ワークス P.165)
:
プロモーション・ビデオの演奏は生演奏ではない。
リリース版の音を流してポールだけが生でボーカルを重ねた。
バックの演奏とコーラスは全てリリース版の再生。
ポールのリード・ボーカルも再生し生のボーカルと重なっている。
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【資料】
プロモーション・ビデオではジョージがフェンダーの6弦ベースを弾いていたが
レコーディングではポール。
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers 213 P.27)
:
プロモーション・ビデオではジョージはベースを持っている。
実際の録音ではジョージはエレクトリック・ギターを弾いている。
ただしジョージのギターはほとんどがカットされている。
ギターを持っていれば弾いているのに音がないのでおかしくなってしまう。
だからジョージはベースを持ってプロモーション・ビデオに臨んだ。
ベースを弾いているふりをした。
大ヒット・シングルでの自分の演奏をカットされ
他のメンバーが弾いたベースを弾いているふりをする。
リード・ギタリストとして最大の屈辱だっただろう。
屈辱を与えたポールにジョージは怒り憎悪を感じただろう。
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【資料】
トゥイッケナム・スタジオで製作された。
50人から60人の招待されたファンが長いフェード・アウトのコーラスに参加した。
ヴィデオの中でレノンとハリスンはレコーディングのときに使ったものとは違う
楽器を弾いている。
(ビートルソングス P.124)
:
トゥイッケナム・スタジオにファンを入れてコーラスを歌わせた。
ただしこのコーラスはマイクで拾われてはいない。
プロモーション・ビデオの映像では「50人から60人」の人数ではない。
もっとたくさんの人が映像に映ってコーラスに参加している。
ジョンとジョージの二人はレコーディングとは違う楽器を弾いている。
ジョージに加えてジョンも楽器が違っている。
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【資料】
ジョンは(リリース版は)ギブソンJ-160E
プロモーション・フィルムではエピフォンを弾いていた。
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers 213 P.27)
:
ジョンはギターを変えていた。
ただしたぶんジョンはこだわっていない。
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【資料】
テイク1でジョンがポールにすまなそうに笑いかけている
バック・ボーカルを歌い損ねたのだ。
テイク2では忘れないで歌った。
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.208)
:
第1テイクでジョンがポールに笑いかけている
ポールもそれに応えてジョンの顔を優しく見つめている。
このシーンは第1テイクでのシーンであるので
ザ・ビートルズ 1+ のDVDの1-21曲目で見られる。
このシーンを見てもジョンとポールの仲は非常にいい。
仲が良くないとこんな表情はできない。