The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-122- 【Revolution】
【 Revolution 】 -1-
今の感想
○
このセッションでの録音8曲目。
ジョンの曲
シングル候補だったRevolution 1をリメイクしたもの。
演奏を全てやり直している。結局シングルB面に収録される。
Ob-La-Di,Ob-La-Daの再リメイクの失敗の後、夜中からリハーサルを開始した。
うんざりするポールの曲の録音の後、次は俺の曲だというジョンの意気込みがある。
Revolution 1
↓
Revolution 9
↓
Revolution
と「Revolution」にかけた時間は膨大だ。ジョンの思い入れは強い。
思い入れの強い曲をシングル用に録り直したものだ。
イントロからずっと暴力的なディストーションのきいたギターが鳴っている。
このノイジーでへヴィーなギターは誰の影響なのだろうか。
凌駕しているのは間違いない。
それとも完全にオリジナルなのか。起源の曲なのか。
この曲を凌ぐハードな曲を聞いたことがない。
この曲の後に続く曲、ミュージシャンはいるのだろうか。
孤高の存在なのか。
Revolutionを聞いてインスピレーションを受けたというのも聞いたことがない。
曲そのものもジョンのリード・ギターをはじめ演奏も時代性も全てが素晴らしい。
ジョン自身も自慢だっただろう。誇らしかっただろう。
なのに、どうして「Revolution」はB面になってしまったのか。
この曲をB面に追いやったということはジョンをB面に追いやったということ。
ここがビートルズの分岐点だったと思う。
ジョンと共に新しい世界と音楽を目指して今まで通り前進していくかどうか。
新しい世界を目指すのか、今の世界に安住するのか。
ジョンは安住はできない。それはジョンがRock'n Rollそのものだから。
Rock'n Rollは破壊して創造する、そのことの繰り返しだから。
この繰り返しをやめた時、Rock'n Rollは消滅する。