Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-236- 【Hey Jude】

Linda Eastman, Paul McCartney



【 Hey Jude 】 -19-

 


歌詞の「彼女」はリンダなのか。

 

【年表】

1968年5月14日
ポールがリンダと再会し密かに会うようになる。

1968年6月20日~6月25日
ポールとリンダがアメリカで一緒に過ごす。

1968年7月20日~7月25日
ポールがHey Judeを閃いた

1968年7月26日
ジョンとポールはロンドンのポールの家でHey Judeを書き上げる

1968年9月末
ポールがニュー・ヨークのリンダに電話するとすぐにロンドンに戻ってきてほしいと
頼んだ。

1968年10月半ば
ポールはリンダと一緒にニュー・ヨークに行った。
6歳になるリンダの娘のヘザーを迎えに行った。

1969年3月12日
ポールとリンダ結婚

 


歌詞の「彼女」はリンダということはないだろうか。
ポールとリンダは1968年5月に再開し交際が始まる。

6月にはポールがアメリカに行ってリンダと過ごす。
だから7月20日Hey Judeを作成した頃は恋が盛り上がってきた頃だ。

ポールはジェーンと破局し絶望の中にいた。
自分の周囲を眺めて見つめてみる。

そこには恋の情熱が冷めてきたフランシーと
恋の情熱が盛り上がってきたリンダがいた。

ポールはリンダと恋愛するかどうかもっと知り合うべきか迷った。
この恋の情熱の盛り上がりと恋の逡巡をポールは歌詞の題材とした。

ポールにHey Judeの曲を作らせたエネルギーはジェーンとの破局での
絶望であるが、歌詞の内容はその時のリンダとの恋の逡巡だった。

9月末にはポールはリンダに電話してロンドンに来て一緒に住もうと誘う。
10月半ばにはリンダの娘ヘザーをひきとり、翌年の3月には結婚する。

 


【歌詞】

Hey Jude don't let me down
You have found her now go and get her

Remember to let her into your heart
Then you can start to make it better

 


ポール、がっかりさせないでくれ
リンダとはもう出会えているのだからあとは行動してリンダを手に入れるだけ。

リンダと恋仲になろう。
そうすれば始められる。またよくなっていく。

 


【歌詞】

Hey Jude, begin
You're waiting for someone to perform with

 


ポール、時は来た。
一緒に演奏したり行動したりできる人をずっと探してきたけどそろそろ決める頃だ。

ポールはジョンがオノ・ヨーコを連れてきてから、
自分も演奏したり行動を共にできる人を探していた。

ポールにとってのオノ・ヨーコを探していた。
候補はこの頃に付き合っていたフランシー、ジェーン、リンダの3人だ。

一緒に演奏したり行動したりできる人、してくれる人
それは結局、リンダだった。

Hey Judeの歌詞を作ったときはポールはまだ迷っていた。
迷いながら徐々に決めつつあった。そしてリンダに決めた。

その迷い逡巡しているポールの気持ちと逡巡の様子。
それがHey Judeの歌詞となっている。