The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 36- 【Revolution 9】
【 Revolution 9 】 -9-
この曲はジョンにとってどんな意味があったのか。
○
【年表】
1968年6月25日
Revolution 1完成
最終のモノラル・ミックス
ステレオ・ミックス作成
Revolution 9完成
編集して完成
:
この両曲の完成は同じ日。
Revolution 1を完成させた後、間髪入れずRevolution 9を
完成させた。
ジョンにとっては「Revolution」(1と9の原曲)から生まれたこの2曲は
一体のものだった。
ジョンの中では分裂していない。
あくまで1曲だった。だから同じ日に完成させた。
○
ジョン
革命の絵をサウンドで描いたつもり
(ビートルソングス P.148)
:
Revolution 9で使用された後半の部分は、余計なものではなく
混沌と革命を音で表現した部分だった。
ジョンは「Revolution」(1と9の原曲)がそのまま採用されなかった後も
この曲にこだわったのだろう。
愛着があった。
だからRevolution 1とRevolution 9をアルバムD面の1曲目と5曲目に
配置した。
D面を「Revolution」の面とした。
ジョンのせめてもの抵抗だった。
○
最初に録音されたジョンの「Revolution」で歌われる「破壊」が
通低音として全編に流れていることは明らかだ。
(ビートルズ 20世紀文化としてのロック P.230)
:
ジョンは早急に「Revolution」(1と9の原曲)を完成させた。
Revolution 1と9として完成させた。
この曲が「White Album」の基盤でありコンセプトであったからだ。
そして事実、この2曲がWhite Albumの根底に全曲に流れている。
Revolution 9は音による革命の表現。
音による「White Album」のコンセプトの表現だった。