The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 15- 【Revolution 1】
【 Revolution 1 】 -14-
ジョンはいつポールにオノ・ヨーコのことを話したのだろう。
【年表】
1966年11月9日
ジョンとオノ・ヨーコが初めて出会う
1968年5月14日
ジョンとポールが「アップル」設立の正式発表のために
アメリカに行く。
1968年5月16日早朝
ジョンとポールがアメリカからロンドンへ帰着する。
1968年5月19日(日)
ジョンとオノ・ヨーコ、初めて結ばれる。
ジョン・レノン・アンド・ヨーコ・オノによる
「未完成作品第1番:トゥー・ヴァージンズ」録音
1968年5月30日
Revolution録音(1と9の原曲)初日、第18テイク
(The Complete Beatles Chronicle 1957-1970 P.344)
:
5月19日、「White Album」録音初日の11日前。
ジョンはオノ・ヨーコと「未完成作品第1番:トゥー・ヴァージンズ」を
録音する。
この作品を聞いてみたらわかる。
ジョンは楽しんでいる。喜びに溢れている。
オノ・ヨーコと一緒に前衛音楽を録音することで感じた高揚感。
これはジョンにとって衝撃だったはずだ。
ジョンはこの時に思ったはずだ。
見つけた。新しい自分のサウンド。
これこそ次の自分のサウンドだ。
オノ・ヨーコと一緒にすればこのサウンドができる。
次のアルバムはこれでいこう。
この時に確信を得た。
確信を得たから、ポールに伝える。
だから、ポールに伝えたのは5月20日~5月30日のはずだ。
5月30日
Revolution録音(1と9の原曲)初日、第18テイク
の後かもしれない。
ジョンはポールにオノ・ヨーコをスタジオに連れて行くことを伝える。
ポールは当然、オノ・ヨーコが「White Album」の録音最後まで、
そしてその後もずっとスタジオにいることになるとは思わない。
気楽に考える。
1曲だけ参加するのだろう。
どんなサウンドを見つけたのだろう。
この前の「Strawberry Fields Forever」のサウンドには
驚かされた。
まったく新しい世界だった。
いつもジョンには驚かされる。
ジョンが連れてくるなら。
録音に「素人」を連れてくるなら。
ポールには気になる女性がたまたまその時いた。
ちょうどいい、俺も連れていこう。