The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 12- 【Revolution 1】
【 Revolution 1 】 -11-
バック・コーラスに参加した女性は誰なのか。
○
【資料】
1968年5月31日
録音2日目
ポールのベースとジョンのダブル・トラックのボーカルをオーバー・ダブ
ポールとジョージとポールの新しいガール・フレンド、
フランシー・シュワルツがバック・コーラスをオーバー・ダブ
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.172)
:
Revolution録音(1と9の原曲)、10分17秒の第18テイクを録音した日の翌日。
ポールの新しいガール・フレンド、フランシー・シュワルツが登場する。
そして「Revolution 1」のバック・コーラスに参加する。
ポールが呼んだのだろうか。
ポールは前日の5月30日にオノ・ヨーコと初めて会ったはずだ。
それに対抗したのだろうか。動揺したのだろうか。
それとも恋人を録音に参加させるというジョンの行為を
新しい「White Album」のコンセプトと理解して受け入れたのだろうか。
それとも単なる嫌味なのだろうか。
それともやっぱりポールの対抗意識なんだろうか。
○
【資料】
フランシー・シュワルツ
ポールはこの24歳のブルーネットの女性が受付に来ているのを見て
声をかけた。
~中略~
「アップル女性社員の回想」という暴露記事を書いた。
(ビートルズ百科全書 P.635)
1968年6月4日
ポールがフランシー・シュウォーツとつき合いだした。
(ビートルズ・ダイアリー P.252)
:
フランシー・シュワルツという女性は実在する。
この頃にポールと親しかったのは確かだ。
後日、彼女はポールとビートルズの暴露記事を出版する。
ポールが彼女をセッションに招待したのは確かだろう。
6月4日からポールは彼女とつき合いだしている。
ということは、Revolution 1の録音が始まった時はつき合うかどうかの頃。
つき合う寸前だった。
彼女の気をひくためにセッションに参加させたということもあり得る。
この女性をジョンは知っていたのだろうか。
ポールからスタジオに来るのを聞いていたのだろうか。
メンバーはポールに連れられてやってきた彼女が
ビートルズのコーラスをするのをどう受け止めたのか。
どうして「White Album」ではこんな前例のないことが
次々におこるのだろうか。何がビートルズにおこっていたのだろうか