The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 26- 【Don't Pass Me By】
【 Don't Pass Me By 】 -6-
この曲はどのように録音され完成されたのか。
正規盤で聞けるヴァージョンで経過を追う。
○
【年表】
1968年6月5日
Don't Pass Me By 録音 1回目
リンゴとポールの二人のみでリズムトラックを
3テイク録音
テイク3に
ピアノとスレイ・ベルをオーバーダブ
→テイク5
1968年6月6日
Don't Pass Me By 録音 2回目
リンゴとポールの二人のみ。
テイク5に
リンゴのボーカルをオーバー・ダブ
:【The Beatles Anthology 3 CD版 1枚目10曲目】
→テイク7
1968年7月12日
Don't Pass Me By 録音 3回目
テイク7に
ジャック・ファロンによるバイオリン(フィドル)をオーバーダブ
:【White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)CD 4枚目 2曲目】
リンゴのピアノとポールのギターをオーバー・ダブ
1968年7月22日
Don't Pass Me By 録音 4回目
イントロのピアノが録音(マスターとは別のテープ)
:【White Album 1枚目 14曲目】
(Complete Beatles Audio Guide P.123)
:
録音は全部で4日間。
1日目に録音したベーッシク・リズム・トラックは3テイク録られた。
3回目のテイク3が採用されている。
テイク3にリンゴのボーカルが入ったものが
【The Beatles Anthology 3 CD版 1枚目10曲目】
さらに録音3回目にオーバー・ダブされたものが
【White Album(スーパー・デラックス・エディション 2018)CD 4枚目 2曲目】
4回目の録音でイントロのピアノが追加されたものが完成版
【White Album 1枚目 14曲目】
上記の正規盤の3作品を順番に聞いていく。
アレンジにぶれがない。
アレンジの方針が最初から変わっていない。
他のアレンジは全く検討されていない。
まっすぐに最終形まで作業されている。
この録音経過を見てもアレンジは事前に決められていた。
決めることができたのは事前にデモを作成できたビートルズのみ。
ジョージ・マーティンは関与できない。