The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。- 25- 【Don't Pass Me By】
【 Don't Pass Me By 】 -5-
誰がアレンジを決めたのか。
○
この曲のプロデュースはジョージ・マーティンだが、
以前の緊張感あふれるカッチリとした制作方法ではなく
このようにラフな方向性を打ち出しているということは、
マーティン自身も納得ずくで意図されたアルバム・ポリシー
だったのだろうか?
(レコード・コレクターズ 1996 11 P.43)
:
本当に、この曲はジョージ・マーティンがプロデュースしたのだろうか
と、疑問を示している。
クレジットされているプロデューサーは確かにジョージ・マーティン。
しかし、この曲は今までのジョージ・マーティンの
プロデュースとはアレンジが違う。
いわゆるジョージ・マーティンの趣味ではない。
○
直球カントリーとは言えない。むしろアヴァンギャルドな世界を
構築している。
(レコード・コレクターズ 2018 12 P.83)
:
演奏はほのぼのではなく「アヴァンギャルド」
リンゴとポールで「アヴァンギャルド」な演奏をしている。
リンゴとポールは革命のコンセプトを守っている。
1曲目の録音「Revolution 1」で呈示した
ジョンのコンセプトはこの曲に届いている。
ポールとリンゴはジョンに正しく追従している。
また、アレンジは事前に決められていた。
ジョージ・マーティンの関与する機会はなかった。
アレンジを決めたのはビートルズの4人だけだ。