Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

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The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-407- 【Julia】

 

【 Julia 】 -1-

 


今の感想

 


このセッションでの録音34曲目。
ジョンの曲

ジョンは母親を希求している。
White Albumの時にはジョンはそのことを意識している。

Help!の時は無意識だったとジョン自身が語っている。
そうだとすれば1965年から1968年の間に何があったのか。

ジョンはなぜ母親が問題だということを悟ったのか。
ジョン自身の母親を求める尽きせぬ気持ちを知ったのか。

この間に何があったのか。
それはオノ・ヨーコとの出会い以外にない。

ジョンはオノ・ヨーコと出会ったことで母親を手に入れた。
ジョンは母親を手に入れて狂喜したことを自覚している。

ジョンは生まれ変わった。
ジョンは今までのジョンとは違うのだ。

この曲はジョン1人での弾き語りだ。ジョンがバンド演奏でなく
1人で録音するのはビートルズのデヴュー以来初めてのことだ。

なぜジョンが異色とも言える弾き語りをしたのか。
それはとてもプライベートな愛を歌った曲だったからだ。

ジョンはこの曲で本心からの愛を愛しい気持ちを最愛の相手に伝えている。
その相手は母親でありオノ・ヨーコでもある。

ジョンの本心を歌ったラブ・ソングだ。
ここには嘘も誇張もダブル・ミーニングもない。

アルバムではB面ラストに位置する。
この位置はアルバムの本質を表わす曲が位置するところだ。

確かにWhite Albumはフォークが本質だ。
だからこの曲がB面ラストに置かれるのはわかる。でもそれだけではない。

このアルバムはジョンの母親を希求する気持ちを土台にしている。
母親を求めて得られず満たされなかった気持ちが社会への反抗になって現れる

母親を求める気持ちがオノ・ヨーコによって満たされ喜びに包まれる。
ジョンの精神の革命がなされて高揚感に沸き立つ。

混沌と叛乱の精神がもたらされ活発になったジョンの心が呼応する。
このジョンの精神がWhite Albumの土台だ。

そういう意味でWhite Albumの本質はジョンの母親への希求する気持ちであり
それはまたオノ・ヨーコへの愛と同一のものだ。

ジョンはこの世界に居場所を見つけた。
その喜びの中で母親に捧げたアンセムがこの曲だ。