The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-376- 【Honey Pie】
【 Honey Pie 】 -9-
間奏のジャズ風味のエレクトリック・ギターは誰なのか
○
【資料】
1968年10月2日
第2回録音
オーバー・ダブ
ポールのメインボーカルとジョンのリード・ギター
(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.215)
:
翌日にポールのリード・ボーカルとジョンのリード・ギターが
オーバー・ダビングされた。
間奏のリード・ギターはジョンだ。
それは2日目のオーバー・ダブで録音された。
○
【資料】
ハイライトはジョンのギター
カジノのフロントピックアップを使用してトーンは落として
ジャズギターっぽいサウンドに仕上げてある
ボーカルのバッキングではしっかりしたコードバッキングになっている。
後年ジョージがジョンのプレイを高く評価していることから、
間奏もジョンのプレイと考えたい
(The Beatles Sound Book Vol.3-2 Official Numbers P.43)
:
ジョンはエレクトリック・ギターでジャズギターのような
音色をだしている。
後年ジョージがジョンのプレイを絶賛している。
間奏もジョンのプレイだ。
○
【資料】
ジョンはジャズっぽいフレーズを弾いている。
ジョージではこの雰囲気にはならなかっただろう。
この曲の担当楽器は間違っていないのである。
:
ジョンはジャズのようなリード・ギターを弾いた。
ジョンはジャズ風にギターを弾けた。
だからジョンがギターを弾いてジョージがベースだった。
唯一ジョンだけが弾けたのだろう。
○
【資料】
間奏のギター・ソロはジョンで
ジョージもこのプレイを絶賛している。
彼はこういうタイプの曲は大嫌いのはずでインタビューでも
そのように答えているが、どうして、レコーディング時には
ベスト・テイクの演奏で応じている。
(The Beatles Remastered CD Guide P.158)
:
間奏のリード・ギターはジョン。
ジョージも絶賛したリード・ギターだ。
こういうタイプの曲というのは白人向けのジャズということだ。
ジョンは白人向けのジャズ、ボードヴィル調のジャズが嫌いだった。
ジョンは時折ポールが持ってくるジャズ調の曲が嫌いだった。
その趣旨の発言がインタビューでも残っている。
でもジョンは自分の好みではない曲を
ポールが持ってきて演奏することには寛容だった。
それはこの曲のジョンのリード・ギターを聞けばわかる。
絶賛される素晴らしいギター演奏をして曲を盛り上げているからだ。
○
【資料】
リード・ボーカルとリード・ギター(いずれもポール)をオーバー・ダブ
(The Complete Beatles Recording Sessions P.197)
:
ジャズ風味のリード・ギターがジョンによるものかポールによるものか
はっきりしなかったのはこの資料が原因だ。
ここにはポールがリード・ギターを弾いたと記載している。
この記載のために長らくはっきりしなかった。
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【資料】
ポールが間奏のギターをダビングしたとの記述があるが
音源を聴いての判断だと思われる。
ジョージがあえて発言しているのを考えるとジョンで間違いない
:
ジョージの発言があることからリード・ギターは
ジョンだとして間違いない。