Beatlemania's Blog ~ビートルズ研究~

ビートルズ・ファンがビートルズについて調べたことを書くブログ

The Beatles「White Album」いつビートルズは仲違いしたのか。なぜ解散したのか。-375- 【Honey Pie】

George Martin



【 Honey Pie 】 -8-

 


ジョージ・マーティンのプロデュースについて

 


【資料】

1968年10月1日
第1回録音
P:ジョージ・マーティン

(The Complete Beatles Recording Sessions P.196)

 


ジョージ・マーティンが長い休暇から帰ってきた。
マーティンは9月3日~9月30日まで不在だった。

曲でいうとWhile My Guitar Gently Weeps、Helter Skelterに
ほとんど関わっていない。

Glass Onion、I Will、Birthday、Piggies、Happiness Is A Warm Gunに
セッション中は全く関わっていない。

10月1日にセッションに復帰してHoney Pieのプロデュースをした。
帰ってきてさっそくジャズ曲をプロデュースする。

Honey Pieの録音に合わせてセッションに復帰したのだろう。
マーティンが必要とされるのはもうこの曲のようなジャズしかなかった。

 


【資料】

ベーシック・トラックはピアノ(ポール)ベース(ジョージ)
ドラムス(リンゴ)、エレクトリック・ギター(ジョン)

(The Complete Beatles Recording Sessions P.197)

 


ベーシック・リズム・トラックは4人での同時演奏だ。
ポールがピアノを弾いたためにジョージがベースだ。

ドラムスはリンゴ。エレクトリック・ギターはジョン。
ポールはこの曲では1人多重録音はしなかった。

しなかった理由はただ一つ、リンゴがバンドを脱退するからだ。
これでリンゴ復帰後、6曲連続してポールはドラムを叩かなかった。

 


【資料】

ポールがドラムを叩いた曲

1 Revolution 1
2 Don't Pass Me By
3 Revolution 9
4 Blackbird
5 Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey
6 Good Night
7 Ob-La-Di,Ob-La-Da (★)
8 Revolution
9 Cry Baby Cry
10 Helter Skelter
11 Sexy Sadie
12  While My Guitar Gently Weeps
13 Hey Jude
14 Not Guilty
15 Mother Nature's Son ★
16 Yer Blues
17 What's The New Mary Jane
18 Rocky Raccoon ★
19 Wild Honey Pie ★
20 Back In The USSR ★
21 Dear Prudence ★
22 Glass Onion
23 I Will
24 Birthday
25 Piggies
26 Happiness Is A Warm Gun
27 Honey Pie

★:ポールがドラムを叩いた曲

 


Honey Pieはリンゴがドラムを叩き4人で演奏する。
ジョージ・マーティンがプロデュースする。

久しぶりに前アルバムまでのビートルズの姿が戻ってくる。
White Albumではマーティンはプロデュースから実質外されていた。

White Albumの曲でストリングスのスコアを書くなどして
プロデュースに関わったのはわずかだっただろう。

マーティンがプロデュースから外れたことが
ビートルズの録音活動の制限となり解散に向かったのだろうか。

ビートルズの音の商品化を担当していたマーティンがいなくなった。
演奏を商品化できなくなりバンドそのものへの幻滅につながったのだろうか。

少なくともこれまでのWhite Albumのセッションではそういう状態にはなって
いない。White Albumの次のアルバム「Let It Be」で検証されるべきことだ。

 


【資料】

ポールはピアノ、リンゴはブラシとシンバル、ジョージはベース
ジョンはウクレレのようなエレクトリック・リズム・ギター

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.215)


リンゴはドラムでブラシとシンバルを使っている。
ジョンはギターをウクレレのように弾いている。

 


【資料】

ビートルズが1週間にわたって再びトライデント・スタジオを使用したのは
単に気分転換のためだった

White Albumのセッションは常に月曜から金曜までの間に行われたが
この週に限って火曜から土曜のスケジュールが組まれた

アビー・ロードにも8トラックの設備が導入された今、
トライデントにはもはや特にメリットはなかった。

(The Complete Beatles Recording Sessions P.197)

 


この曲の録音はトライデント・スタジオで行われた。
理由は単に気分転換だった。

 


【資料】

この曲のレコーディングも1テイクで終了しているが
ここでもオーバー・ダブに入る前に、リハーサル・テイクが
何度も録られては消されたのに違いない

(The Complete Beatles Recording Sessions P.197)

 


ベーシック・リズム・トラックは1テイクのみの録音だ。
演奏は何度もされた。

 


【資料】

2本のテープ全部に録音された。
リハーサルもあるし、本番もあった。
その中でのベスト・テイクが第1テイクとされた。

(That Magic Feeling,The Beatles' Recorded Legacy P.215)

 


2本のテープを全部使って録音された。
膨大な量の録音がある。

その中にはリハーサル、本番テイクもある。
その中でベスト・テイクを第1テイクととした。

 


【資料】

アウトテイクは一切流出していない

(Complete Beatles Audio Guide P.132)

 


収録された第1テイクのみが聞くことができる。
他の音源は海賊版含めて流出していない。